DJI Care Refreshは入るべき?必要な人・不要な人と保証内容を解説

DJI Care Refreshは入るべきか?公式保証を徹底解説

DJI製のドローンやカメラを購入するとき、最後まで迷いやすいのが「DJI Care Refreshに入るべきか」という問題ですよね。

本体だけでも決して安くないのに、さらに数千円から数万円の保証料金を追加するとなると、「一度も使わなかったらもったいないのでは?」と感じるのも自然です。一方で、ドローンの墜落やOsmo Pocketシリーズの落下、水没などが起きれば、修理費が想像以上に高くなる可能性もあります。

先に私の結論をお伝えすると、ドローン初心者、屋外へ頻繁に持ち出す人、故障すると撮影予定や仕事に影響する人は、DJI Care Refreshへ加入する価値が高いです。

反対に、使用頻度がかなり少なく、故障時の修理費や買い替え費用を無理なく負担できる人は、必ずしも加入しなくてよいかなと思います。全員が入るべきサービスではなく、機材の価格、使い方、壊れたときの困り具合を比べて決めるものです。

この記事では、DJI Care Refreshの保証内容、対象製品、加入期限、交換費用、通常保証との違いを整理します。さらに、実際に故障した場合の手続きや、ドローン保険との違い、加入した方がよい人と見送ってもよい人まで、判断に必要なポイントをまとめました。

料金、対応機種、対象部品、更新条件は変更されることがあります。本文では2026年8月5日時点で確認できたDJI公式情報をもとに解説しますが、申し込み前には必ずDJI Care Refresh公式ページと、購入する機種のサービス規約を確認してください。

私の体験談を書くと、これまで購入したDJI製品では、ドローンのMavic Air 2やMavic 3 Pro、そしてOsmo Pocket 3でDJI Care Refreshに加入してきました。

購入時に追加費用が発生するため、申し込みボタンを押すときは少し迷います。それでも、高価なドローンを飛ばすときに「一度の操作ミスで大きな出費になるかもしれない」という不安を軽くできたのは大きかったです。

幸い、これまで墜落や水没による交換サービスを利用することはありませんでした。結果だけ見れば料金は使わずに終わったとも言えますが、撮影中に余計な心配を減らせたことには意味があったと感じています。私にとっては、修理代だけでなく心理的な安心感を買うサービスでもありました。

この記事で分かること
  • DJI Care Refreshへ入るべき人と入らなくてもよい人
  • サービスの全体像と具体的な保証内容
  • プラン料金と故障時に支払う交換費用の違い
  • 通常保証や賠償責任保険との役割の違い
  • 加入から交換までの具体的な手順と注意点
  • 自分の利用スタイルに合わせた判断方法
目次

結論|DJI Care Refreshに入るべき人を先にチェック

細かな保証内容を見る前に、まずはあなたが加入向きかどうかを確認してみましょう。

使い方・状況加入の目安主な理由
初めてドローンを飛ばす加入を強く検討操作ミス、接触、着陸失敗の不安を減らせる
海、川、山、林の近くで飛ばす加入を強く検討水没や機体回収が難しい場面がある
Osmo Pocketなどを旅行で頻繁に使う加入を検討落下、画面割れ、水濡れのリスクが上がる
仕事や動画制作に使う加入を強く検討故障中の撮影停止や納期への影響を抑えやすい
年に数回しか使わない利用環境次第使用頻度が低ければ事故の機会も少ない
故障してもすぐ買い替えられる見送りも選択肢自己負担できるなら保証料を節約できる
予備機を持っている利用頻度次第故障時の撮影停止リスクが比較的小さい

ドローンの場合は、初心者だけでなく経験者にも加入価値があります。飛行技術が上がっても、突風、鳥との接触、枝や電線の見落とし、GPSや通信状況への対応など、操縦技術だけでは完全に避けにくいリスクがあるからです。

Osmo PocketやOsmo Actionの場合は、飛行事故こそありませんが、旅行や街歩きで頻繁に出し入れするほど落下や水濡れの可能性が高まります。特にジンバル部分や画面は、見た目以上に気を使うところですよね。

迷ったときの基準はシンプルです。

「明日壊れたとして、修理代や買い替え費用を気にせず払えるか」「修理中に使えないと困るか」の2点を考えてください。どちらか一方でも不安が大きいなら、加入する意味はあるかなと思います。


DJI Care Refreshはどんなサービス?基本を分かりやすく解説

  • DJI Care Refreshの保証内容
  • 対象製品と加入条件
  • 加入料金と交換費用の違い
  • 1年版と2年版、更新プランの違い
  • メーカーの通常保証との違い

DJI Care Refreshは保険ではなく公式の交換サービス

DJI Care Refreshの保証内容とは?

DJI Care Refreshは、DJI製品向けに用意された有料の公式アフターサービスです。

一般的な損害保険とは仕組みが異なり、対象となる故障や損傷が起きたときに、所定のリフレッシュ交換費用を支払うことで、同じモデルの交換品を受け取れるサービスです。

交換品は必ず未開封の新品が届くという意味ではありません。DJI公式では、新品または新品と同等の性能と信頼性が確認された製品と案内されています。新品か整備済み品かを利用者が指定するサービスではない点は理解しておきましょう。

カメラドローンでは、衝突、水没、経年劣化のほか、対象機種では飛行紛失も保証範囲に含まれます。ハンドヘルド製品では、画面割れ、水没、ひび、変形、経年劣化などが代表的な対象です。

ただし、どの部品まで交換対象になるかは機種によって異なります。ドローン本体、ジンバル、カメラ、プロペラ、バッテリー、送信機など、購入したセットのすべてが自動的に対象になるとは限りません。

「DJI製品だから全部保証される」と考えず、申し込み前に機種別のサービス規約にある対象部品を確認することが大切です。

通常修理とリフレッシュ交換は別の選択肢

ここは意外と勘違いしやすいのですが、DJI Care Refreshへ加入していても、故障したら必ず交換サービスを使わなければならないわけではありません。

通常のオンライン修理受付を利用すると、一般修理の見積金額と、DJI Care Refreshを利用する場合の交換費用が提示されることがあります。軽い損傷で通常修理の方が安ければ修理を選び、損傷が大きければ交換サービスを選ぶ、といった判断ができます。

つまり、DJI Care Refreshは修理という選択肢を消すサービスではありません。大きな故障が起きたときに、もう一つの選択肢を持てるサービスと考えると分かりやすいですよ。

対象製品一覧と加入条件

DJI Care Refreshは、多くのカメラドローンとハンドヘルド製品に用意されています。ただし、DJIが販売するすべての製品で加入できるわけではありません。

対象機種は発売時期や販売地域によって変わります。現在販売中の製品でも1年版だけの機種、1年版と2年版の両方を選べる機種、更新に対応していない機種があります。

主な対象カテゴリーは次のとおりです。

  • DJI Mini、Air、Mavic、Avata、Neoなどのカメラドローン
  • Osmo Pocketシリーズ
  • Osmo Actionシリーズ
  • Osmo Mobileシリーズ
  • DJI RS、Roninシリーズなどのジンバル製品

現在の正確な対象機種は、DJI公式の対応製品一覧で確認できます。製品名が似ていてもプランを共用できるわけではないため、必ず正確なモデル名を選んでください。

初回加入には時間制限がある

DJI Care Refreshで最も失敗しやすいのが、購入を迷っている間に加入期限を過ぎてしまうケースです。

製品カテゴリー初回加入できる期間
カメラドローンアクティベーション後96時間以内
ハンドヘルド製品アクティベーション後30日以内
未アクティベーションの新品アクティベーション前に購入可能

ドローンはアクティベーション後96時間、つまり4日程度しかありません。「少し使ってから考えよう」と思っていると、あっという間に期限が来ます。

加入する可能性が少しでもあるなら、製品が届く前にプラン料金と交換費用まで確認しておくのがおすすめです。本体を起動してから調べ始めるより、余裕を持って判断できます。

期限を過ぎても加入できる場合がある

初回加入期限を過ぎたからといって、必ずしも完全に加入できなくなるわけではありません。

DJIカスタマーサポートによる有償点検や修理を受け、製品の状態に問題がないと判断された場合、DJI Care Refreshの購入案内が届くことがあります。その場合は、案内メールを受け取ってから72時間以内に購入手続きを行う必要があります。

ただし、点検費用や発送の手間がかかる可能性があります。期限後の加入を前提にするより、初回の期間内に決めた方がスムーズです。

加入料金と交換費用は別にかかる

DJI Care Refreshの費用は、大きく分けて次の2段階です。

  1. サービスへ加入するときに支払うプラン料金
  2. 故障や損傷の際に支払うリフレッシュ交換費用

加入料金を払えば、その後の交換がすべて無料になるわけではありません。実際に交換サービスを使うたびに、機種ごとに定められた交換費用が必要です。

この二重構造を知らずに加入すると、「保証料を払ったのに、またお金が必要なの?」と感じてしまいます。購入前には、プラン料金だけでなく、通常交換と飛行紛失交換の自己負担額まで確認しましょう。

主要機種の料金例

2026年8月5日時点でDJI公式ページから確認できた主な料金例は以下のとおりです。価格や提供プランは変更される可能性があります。

モデル名2年版プラン料金通常の交換費用飛行紛失交換費用
DJI Mini 4 Pro19,250円8,580円34,100円
DJI Air 3S26,400円13,200円59,400円
DJI Mavic 4 Pro49,500円19,800円110,000円
DJI Avata 215,070円7,920円28,600円
Osmo Pocket 37,700円4,730円対象外

例えば、DJI Mini 4 Proの2年版へ加入し、期間中に一度通常交換を利用した場合、支払総額は19,250円と8,580円を合わせた27,830円です。

ただし、「未加入なら必ず27,830円以上かかる」とまでは断定できません。損傷が軽ければ通常修理の方が安い可能性があり、反対に機体やジンバルを大きく破損すれば修理費が高くなる可能性もあります。

DJI Care Refreshの価値は、絶対に得をすることではなく、事故時に発生する費用の上限をある程度予測しやすくすることです。突然まとまった修理費が発生するのを避けたい人には、この予測しやすさが大きなメリットになります。

料金は改定されることがあります。加入前にはDJI公式の交換費用一覧で最新料金を確認してください。

1年版と2年版はどちらを選ぶべき?

保証期間と延長オプションについて

DJI Care Refreshには、対象機種に応じて1年版と2年版が用意されています。

比較項目1年版2年版
有効期間1年間2年間
交換回数合計2回合計4回
飛行紛失交換最大1回最大2回
向いている人短期利用、買い替え予定がある人2年以上使う予定の人
更新対象機種では1年版で更新可能満了後は1年版で更新

1年版が向いているのは、次のモデルが出たら買い替える可能性が高い人や、まず1年間だけ使い方を見たい人です。初期費用を抑えられるため、使用頻度がまだ分からない場合にも選びやすいでしょう。

2年版は、購入した製品を最低でも2年は使う予定の人に向いています。2年間に交換4回という余裕があるため、ドローン初心者、旅行で頻繁に持ち出す人、仕事で継続的に使う人には安心感があります。

ただし、1年版の未使用回数を翌年へそのまま繰り越せるわけではありません。2年版では契約期間全体で所定の交換回数を使えますが、1年版を更新した場合は契約ごとの扱いを確認してください。

更新できるのは原則として1年版

現在のDJI Care Refreshが有効期間中、または満了後15日以内であれば、対象機種では1年版を追加購入してサービスを更新できます。

現時点では最大3年間まで購入できる案内がありますが、更新できる年数や回数は機種によって異なります。更新時に2年版を選ぶことはできず、一部には更新非対応の機種もあります。

「どの製品でも必ず合計3年間保証される」と考えるのではなく、公式ストアで製品のシリアルナンバーを入力し、更新できるか確認するのが確実です。

すながじぇ

私が愛用していたOsmo Pocket 3では、最初の期間が終わる前に1年版を追加し、保証期間を延長しました。申し込み時の料金は4,730円でした。落下してジンバルや画面を壊した場合、4,730円だけでは直せない可能性があると考え、安心料として納得できる金額だと感じました。
現在ではOsmo Pocket 4Pも1年版に加入しました。

なお、現在はOsmo Pocketシリーズにも新しい機種が加わっています。持ち出す頻度や故障リスクも含めて製品選びを考えたい人は、Osmo Pocket 4Pを使ってみて|スペック・画質・弱点を検証も参考にしてください。

メーカーの通常保証との違い

メーカーの通常保証との違いを比較

DJI Care Refreshと製品購入時のメーカー保証は、どちらか一方を選ぶものではありません。役割が異なるため、両方が並行して機能します。

項目メーカーの通常保証DJI Care Refresh
主な目的製品側の不具合への対応事故や通常使用中の損傷などへの対応
代表例初期不良、保証対象の自然故障衝突、水没、画面割れ、対象機種の飛行紛失
利用料金保証条件を満たせば原則無償プラン料金と交換費用が必要
交換回数規定に基づいて判断契約期間ごとに上限あり

例えば、開封直後から電源が入らない、正常に使っていたのに保証対象部品が故障したという場合は、メーカー保証で対応できる可能性があります。

一方、自分の操作で木に衝突した、手から落として画面を割った、雨や水辺で水没させたというケースでは、通常保証ではなくDJI Care Refreshの対象として判断される可能性があります。

DJI Care Refreshの有効期間中は、機種ごとに定められた主要部品についてメーカー保証サービスも提供されます。ただし、製品購入時に付いている通常保証と、対象部品が完全に同一とは限りません。

安全使用特典は全機種共通ではない

対象機種では、DJI Care Refreshの有効期間中に一度もリフレッシュ交換を利用しなかった場合、メーカー保証が12カ月延長される「安全使用特典」が設けられています。

ただし、この特典はすべての機種に自動適用されるわけではありません。対象製品は変更される可能性があるため、購入する機種の公式ページや契約書で確認してください。


DJI Care Refreshへの加入方法と失敗しやすい注意点

  • 3つの加入方法
  • 製品とサービスの紐付け
  • 購入地域とグローバル保証
  • 中古売却時の注意点
  • 飛行紛失に備えて確認する設定

DJI Care Refreshへ加入する3つの方法

DJI Care Refreshの加入方法と注意点

主な加入方法は次の3つです。

  1. DJI公式ストアで製品と同時購入
    製品購入時にDJI Care Refreshを追加します。製品とサービスが自動的に紐付けられるため、入力ミスが起きにくく、最も簡単な方法です。
  2. DJI公式ストアでプランだけを購入
    家電量販店やほかのオンラインショップで製品を購入した場合などに利用します。製品のシリアルナンバーを入力し、自分でサービスとの紐付けを行います。
  3. アクティベーションカードを購入
    正規販売代理店などでカードを購入し、カード記載のコードと製品のシリアルナンバーを専用ページで登録します。

迷いにくいのは製品との同時購入です。ただし、同時購入だから無条件にお得とは限りません。1年版と2年版の料金差、使用予定期間、買い替え時期を確認してから選びましょう。

加入時に確認したい5つの注意点

1. アクティベーション後の期限を過ぎない

ドローンは96時間以内、ハンドヘルド製品は30日以内が基本です。配送日や購入日ではなく、製品をアクティベーションした時点が基準になる点に注意してください。

2. 正しいシリアルナンバーを入力する

機体、カメラ、ジンバル、送信機などには、それぞれ別のシリアルナンバーが記載されている場合があります。入力画面で指定された製品の番号を使いましょう。

誤った製品へ紐付けた場合は、自分で何度も登録し直そうとせず、DJIカスタマーサポートへ相談した方が安全です。

3. 購入地域を合わせる

原則として、製品の購入地域とDJI Care Refreshの購入地域を一致させる必要があります。

海外通販で安く購入した製品に、日本向けのDJI Care Refreshを組み合わせられるとは限りません。並行輸入品や海外モデルを検討している場合は、保証を利用する国と地域まで確認してください。

一部のハンドヘルド製品はグローバル保証サービスに対応していますが、全製品共通ではありません。海外旅行へ持っていく予定がある人は、対象機種と現地での受付条件を調べておくと安心です。

4. DJI Care Refreshだけを他人へ譲渡できない

DJI公式の購入ガイドでは、DJI Care Refreshサービスを他人へ譲渡することはできないと案内されています。

中古売却を考えている場合、「保証期間が残っているから購入者へそのまま引き継げる」と自己判断しないでください。売却前にDJIサポートへ確認し、購入者にもサービスの状態を正確に伝える必要があります。

5. 契約書と購入完了メールを保管する

購入後は、DJI Care Refreshの契約内容、有効期間、対象製品、シリアルナンバーが分かるメールを保管しておきましょう。

故障してから加入状況が分からないと、手続きに余計な時間がかかります。DJI公式サイトのサービスステータス確認ページでも、シリアルナンバーから現在の状態を確認できます。

故障したときにDJI Care Refreshを使う流れ

DJI Care Refreshを使った修理の流れ

万が一故障や事故が発生した場合は、慌てて電源を入れ直したり、自分で分解したりしないでください。特に水没した製品へ通電すると、損傷を広げる可能性があります。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. 製品の使用を中止する
  2. 損傷箇所や事故状況を写真で記録する
  3. DJI公式サイトから修理ケースを作成する
  4. 指定された部品を梱包して発送する
  5. 通常修理またはリフレッシュ交換を選ぶ
  6. 必要な費用を支払う
  7. 修理品または交換品を受け取る

DJI Care Expressで査定を省略して交換する

できるだけ早く交換品を受け取りたい場合は、DJI Care Expressを利用できます。

オンラインで交換費用を支払い、損傷した製品をDJIへ送付します。DJIが製品を受け取った後、通常の点検や修理見積もりを省略して交換手続きを進める仕組みです。

旅行や撮影の予定が迫っている人、仕事で使用している人には便利です。一方で、損傷が軽く通常修理の方が安い可能性がある場合は、先に通常の修理見積もりを取った方がよいでしょう。

スピードを優先するならDJI Care Express、金額を比較して決めたいなら通常のオンライン修理受付。ここを使い分けると、無駄な出費を抑えやすくなります。

通常のオンライン修理受付なら金額を比較できる

通常のオンライン修理受付では、DJIが製品を点検した後、修理内容と費用が提示されます。

DJI Care Refreshが有効な製品では、通常修理の費用と、リフレッシュ交換を利用する場合の費用を比較できることがあります。

例えば、外装の一部だけを修理すれば済むなら通常修理、ジンバルやカメラまで大きく損傷しているなら交換サービスというように、見積もりを見て決められます。

一度の交換回数を無駄に使いたくない人にも、通常修理受付は向いています。

飛行紛失を申請するときの条件

対象となるカメラドローンでは、機体が戻ってこない飛行紛失に対する交換サービスが用意されています。

利用するためには、事故が起きる前に次の紐付けを完了しておく必要があります。

  • 機体と自分のDJIアカウントの紐付け
  • 機体と使用する送信機の紐付け

事故後に慌てて設定しても間に合いません。新しいドローンを購入したら、初回飛行の前にDJI Flyアプリの機器管理画面を確認してください。

飛行紛失が起きた場合は、オンライン修理受付でケースを作成し、飛行記録を同期したうえで、所定の認定手続きを行います。紛失した機体は遠隔操作で飛行不能にされ、認定後に飛行紛失交換費用を支払います。

回収できない製品がすべて自動的に飛行紛失扱いになるわけではありません。

湖へ落下した、木の上に引っかかった、崖下へ落ちたといったケースでも、飛行記録や事故状況をもとにDJIが判断します。「返送できないから飛行紛失交換を使えばよい」とは考えず、回収を試みる前も含めてDJIサポートへ相談してください。危険な場所へ無理に取りに行くのも禁物です。

DJI Care Refreshのメリット・デメリット

加入する5つのメリット

高額な修理費への不安を減らせる

最大のメリットは、故障したときに必要な費用をある程度予測できることです。

ドローンやジンバルカメラは、外装だけでなくカメラ、センサー、モーター、ジンバルなど複数の精密部品で構成されています。見た目は小さな傷でも、内部部品まで損傷している可能性があります。

交換費用が分かっていれば、事故後に「いくら請求されるのだろう」と待ち続ける不安を減らせます。

初心者でも練習へ踏み出しやすい

初めてドローンを飛ばすときは、機体を壊すのが怖くて、必要以上に慎重になりがちです。もちろん安全確認は欠かせませんが、怖がりすぎると練習そのものが進みません。

DJI Care Refreshがあれば、事故を起こしても無条件で大丈夫という意味ではないものの、金銭的な不安を抑えながら操作を覚えやすくなります。

交換までの時間を短縮しやすい

DJI Care Expressを利用すれば、通常の点検や見積もり工程を省略できます。撮影予定がある人や、仕事で使う人には大きなメリットです。

ただし、配送日数や受付状況によって必要な日数は変わります。「必ず翌日に届く」といった即日交換サービスではないため、重要な仕事では予備機も検討しておきましょう。

水没や経年劣化も対象になり得る

通常保証では判断が難しい水没や、対象範囲内の経年劣化もDJI Care Refreshの保証シーンとして案内されています。

ただし、単に外装が汚れた、細かな傷が付いた、新品へ交換したくなったというだけで利用できるサービスではありません。実際の故障や損傷が対象条件を満たすか、DJI側の確認を受ける必要があります。

公式サービスなので手続き先が分かりやすい

製造元であるDJIが受付、点検、修理、交換まで対応するため、故障時にどこへ相談すればよいか迷いにくい点もメリットです。

非正規店で修理した場合、以後のメーカー保証へ影響する可能性もあります。保証期間中は、まずDJI公式サポートへ相談するのが安全です。

加入前に知っておきたい6つのデメリット

加入料金が掛け捨てになる可能性がある

一度も故障しなければ、交換サービスを利用せずに契約期間が終わります。

対象機種では安全使用特典が付く場合もありますが、全機種共通ではありません。事故が起きなかったこと自体は良いことですが、支払った料金が戻ってくるサービスではない点は理解しておきましょう。

交換時にも自己負担が必要

プラン料金とは別に交換費用が発生します。特に飛行紛失交換は、通常交換より自己負担額が高く設定されています。

「加入料金と交換費用を合計しても納得できるか」まで計算したうえで申し込んでください。

交換回数には上限がある

1年版は合計2回、2年版は合計4回が基本です。期間中なら何度でも交換できるわけではありません。

軽い損傷で交換サービスを使うと、後から大きな事故が起きたときに残り回数が少なくなる可能性があります。通常修理の金額と比較することが大切です。

対象外の部品や損傷がある

送信機、追加バッテリー、充電器、ケース、マウント、microSDカードなどが、すべて交換対象になるとは限りません。

また、故意の破損、不正改造、規約に反する使用、製品の識別情報を確認できない状態などは、サービスを利用できない可能性があります。

通常交換では破損品の返送が原則

飛行紛失として認定されるケースを除き、通常は損傷した製品をDJIへ返送する必要があります。

機体を回収できない場合、通常交換をそのまま利用できるとは限りません。飛行紛失保証の有無、事故内容、飛行記録によって対応が変わります。

加入できる期間が短い

特にドローンの96時間という期限は短く、製品が届いてから考え始めると慌ただしくなります。

製品を注文した時点で、プラン料金、交換費用、利用期間まで調べておくのが失敗を避けるコツです。

DJI Care Refreshとドローン保険は何が違う?

他社保険サービスとの比較ポイント

DJI Care Refreshと一般的な対人・対物賠償責任保険は、守る対象が違います。

項目DJI Care Refresh対人・対物賠償責任保険
主に守るもの自分のDJI製品他人の身体や財産
代表的な事故衝突、水没、画面割れ、飛行紛失人へのけが、車や建物への損害
サービスの性質修理・交換を中心とした公式サービス法律上の損害賠償責任への補償
自分の機体の修理対象条件を満たせば対応賠償責任保険だけでは通常対象外
他人への賠償対象外契約条件に応じて対象

例えば、ドローンを墜落させて機体が壊れ、同時に駐車中の車へ傷を付けたとします。

自分のドローンについてはDJI Care Refresh、相手の車の修理費については対物賠償責任保険というように、別々の備えが必要です。

なお、民間のドローン保険には、賠償責任だけでなく機体保険を組み合わせた商品もあります。すべての他社保険が他人への賠償だけを扱うわけではありません。

比較するときは、保険という名前だけで判断せず、次の項目を確認してください。

  • 対人・対物賠償の補償額
  • 自分の機体の損害が対象か
  • 盗難や飛行紛失が対象か
  • 業務利用や有償撮影が対象か
  • 免責金額がいくらか
  • 国外での事故が対象か

趣味であっても、人や車、建物がある場所の近くで飛ばすなら賠償責任への備えは大切です。業務利用では、発注者や飛行場所の管理者から保険加入を求められる場合もあります。

DJI Care Refreshに入るべき人・入らなくてもよい人

ドローン初心者は加入を強く検討したい

初めてドローンを購入する人は、DJI Care Refreshへ加入する価値が高いです。

離着陸、機体の向きが変わったときの操作、障害物との距離感、風への対応など、実際に飛ばさなければ身に付かない感覚があります。

障害物センサーを搭載した機種でも、細い枝、電線、透明なガラス、暗い場所、水面などを常に完全検知できるとは限りません。自動機能だけに頼らず、安全な場所で段階的に練習する必要があります。

保証があるから無理な飛行をしてよいわけではありませんが、万一の金銭的負担を抑えられることで、必要な練習へ踏み出しやすくなります。

海・川・山で撮影する人にも向いている

水辺や山間部では、事故そのものに加えて機体を回収できないリスクがあります。

海上では風向きが変わりやすく、帰還時に向かい風となることもあります。川や湖では、水面近くの飛行や着陸地点の選択を誤ると水没につながります。山では高度差、電波状況、樹木との距離にも注意が必要です。

こうした場所で頻繁に飛ばすなら、通常交換と飛行紛失交換の両方を確認したうえで加入する価値があります。

Osmo Pocketやジンバルカメラを持ち歩く人

Osmo Pocketシリーズは小型で持ち歩きやすい反面、使用回数が増えるほど落下や接触の機会も増えます。

バッグから取り出すとき、三脚へ取り付けるとき、人混みで撮影するとき、テーブルへ置くときなど、何気ない瞬間に落とす可能性があります。

特に機械式ジンバルを搭載したカメラは、外装だけでなく可動部分への衝撃も気になります。旅行やVlog撮影で頻繁に使う人には、安心感の大きいサービスです。

アクションカメラを激しい環境で使う人

Osmo Actionシリーズは耐久性や防水性能を備えていますが、絶対に壊れないわけではありません。

自転車、バイク、登山、スキー、海、川などで使えば、落下や強い衝撃、マウントの脱落といったリスクがあります。防水性能も、端子カバーの閉め忘れや規定を超える条件では十分に発揮されない可能性があります。

現在の機種選びと使い方を整理したい人は、DJI Osmo Action 6と5 Proの徹底比較ガイドも参考にしてください。

仕事やコンテンツ制作に使う人

仕事で使用する場合、修理費だけでなく、機材を使えない期間による損失も考える必要があります。

撮影日に機材が間に合わなければ、予定変更、レンタル費用、再訪問の交通費、納期調整が発生する可能性があります。機材価格だけを比較していると、このダウンタイムの費用を見落としがちです。

DJI Care Expressで復旧を早められる点は、業務利用者にとって大きなメリットです。ただし、重要な案件で確実に撮影を続けるには、DJI Care Refreshだけに頼らず予備機やレンタル先も準備しておく方が安心です。

無理に加入しなくてもよい人

次の条件に複数当てはまるなら、加入を見送る選択もあります。

  • 年に数回しか使わない
  • 屋内や安全な場所でしか使わない
  • 故障時の修理費や買い替え費用を負担できる
  • すでに予備機を所有している
  • 近いうちに新機種へ買い替える予定がある
  • 加入料金と交換費用の合計に納得できない

保証は入れば必ず得をする商品ではありません。事故が起きない可能性も含めて、安心感へいくらまで払えるかを考える必要があります。

ただし、「自分は慎重だから絶対に壊さない」という理由だけで見送るのは少し危険です。屋外撮影では、自分の注意だけでは避けきれない出来事もあります。使用場所と持ち出す頻度まで含めて判断しましょう。

加入すべきか迷ったときの5項目チェック

まだ決められない場合は、次の5項目を順番に考えてみてください。

  1. 製品価格はいくらか
    高額な機種ほど、故障時の負担や精神的なダメージが大きくなります。
  2. どこで使うか
    屋内中心か、海、川、山、人混み、乗り物など事故リスクの高い場所で使うかを考えます。
  3. どのくらい持ち出すか
    毎週使う人と年に数回だけ使う人では、落下や衝突の機会が異なります。
  4. 壊れたときに困るか
    旅行、仕事、家族行事など、代わりの機材を用意できない場面が多いほど加入価値が高まります。
  5. 突然の修理費を払えるか
    まとまった出費が家計へ響くなら、費用を予測しやすくする意味があります。

5項目のうち3つ以上で不安を感じるなら、DJI Care Refreshへの加入を前向きに考えてよいかなと思います。

反対に、使用頻度が低く、故障時の費用も問題なく負担でき、予備機まであるなら、加入しない判断にも十分な理由があります。

DJI Care Refreshのよくある質問

DJI Care Refreshは後から加入できますか?

加入期限内であれば後から購入できます。カメラドローンはアクティベーション後96時間以内、ハンドヘルド製品は30日以内が基本です。期限を過ぎた場合も、有償点検や修理後に購入案内を受けられることがあります。

DJI Care Refreshへ入れば修理は無料ですか?

無料ではありません。加入時のプラン料金とは別に、交換サービスを利用するたびに機種別のリフレッシュ交換費用が必要です。通常修理の方が安い場合もあるため、見積もりを比較して選びましょう。

交換品は新品ですか?

必ず未開封新品が届くとは限りません。DJI公式では、新品または新品と同等の性能と信頼性を備えた製品と案内されています。

バッテリーや送信機も交換対象ですか?

対象部品は機種やプランによって異なります。付属品がすべて自動的に対象になるわけではないため、購入する機種のサービス規約を確認してください。

ドローンを回収できなければ飛行紛失保証を使えますか?

回収不能というだけで自動的に飛行紛失として認定されるわけではありません。対象機種であること、事故前にアカウントと送信機の紐付けを完了していること、飛行記録などによる認定を受けることが必要です。

DJI Care Refreshは中古の購入者へ譲渡できますか?

DJI公式の購入ガイドでは、サービスを他人へ譲渡することはできないと案内されています。中古売却時の扱いに迷う場合は、売却前にDJIサポートへ確認してください。

DJI Care Refreshと賠償責任保険は両方必要ですか?

守る対象が異なります。DJI Care Refreshは主に自分の製品、賠償責任保険は他人の身体や財産への損害に備えるものです。ドローンを屋外で飛ばす場合は、両方の役割を確認しておくと安心です。

結論|DJI Care Refreshは故障時の出費と不安を抑えたい人に向いている

DJI Care Refreshに入るべきかは、単純に「壊す自信があるか」だけでは決まりません。

製品価格、使用場所、持ち出す頻度、故障したときの影響、突然の修理費を負担できるか。この5つを比べて、自分に必要な安心感かどうかを判断することが大切です。

私の場合、Mavic Air 2、Mavic 3 Pro、Osmo Pocket 3ではDJI Care Refreshへ加入しました。実際に交換サービスを使う事故はありませんでしたが、撮影中の不安を減らせたことには十分な価値があったと感じています。

  • DJI Care RefreshはDJI公式の有料アフターサービス
  • 対象となる故障や損傷時に、所定の費用で交換を受けられる
  • 交換品は新品または新品同等の性能と信頼性を持つ製品
  • 加入料金とは別に、利用時の交換費用が必要
  • 1年版は交換2回、2年版は交換4回が基本
  • 飛行紛失交換は一部のカメラドローンだけが対象
  • 飛行紛失には事前のアカウント・送信機との紐付けが必要
  • ドローンの初回加入期限はアクティベーション後96時間以内
  • ハンドヘルド製品はアクティベーション後30日以内
  • 更新可能な年数や特典は機種によって異なる
  • 通常保証は製品側の不具合、Care Refreshは事故や損傷への備え
  • 軽い損傷では通常修理の方が安い場合もある
  • DJI Care Expressでは点検や見積もりを省略して交換を進められる
  • 対人・対物賠償責任保険とは守る対象が異なる
  • 初心者、水辺や山で飛ばす人、仕事で使う人は加入価値が高い
  • 使用頻度が低く修理費を負担できる人は見送りも選択肢

加入するなら、製品をアクティベーションしてから悩み始めるのではなく、本体が届く前にプラン料金と交換費用を確認しておきましょう。

そしてドローンの場合は、初回飛行の前にアカウントと送信機の紐付けまで確認してください。このひと手間が、万一の飛行紛失時に大きな差になります。

最後は「一度も使わなかったら損か」ではなく、「壊れたときに後悔しない選択か」で決めるのがおすすめです。安心して撮影へ集中できるなら、DJI Care Refreshへ支払う意味は十分あるかなと思います。


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