α6700 レンズキットかボディどっち?後悔しない選び方

α6700 レンズキットかボディ どっち?後悔しない選び方

ソニーの高性能カメラα6700の購入を検討する際、多くの人が最初に直面する大きな悩み、それは「α6700はレンズキットかボディ単体、どっちを選ぶべきか」という問題です。

レンズキットに含まれるレンズはどんなものか、またボディ単体を選ぶメリットとは何か。特にカメラ初心者におすすめなのはどっちなのか、あるいは既にレンズを持っている人の選び方はどうなるのか、多くの方が悩むポイントです。

もちろん、コスパ重視ならどちらが得かという視点も欠かせません。レンズキットの価格とボディの価格差を正確に把握し、その差額が性能に見合っているかどうかが問われます。

さらに、レンズキットとボディ単体で選ぶレンズによって画質の違いはあるのか、レンズキットを選ぶときの注意点は何か、そして長く使うならどっちが便利か、購入前に確認すべきポイントは山積みです。

この記事では、α6700の購入で失敗や後悔をしないために、これらの疑問すべてに答えます。価格、性能、将来性の3つの側面から、あなたにとって最適な選択肢がどちらなのかを徹底的に解き明かしていきます。

この記事を読むことで、あなたは以下の点について深く理解できます。

この記事で分かること
  • レンズキットとボディ単体の正確な価格差とコストパフォーマンス
  • キットレンズ(SEL18135)の具体的な性能と限界
  • ボディ単体を選び、最初から高性能レンズを組み合わせるメリット
  • あなたの撮影スタイルや経験値に最適な選択肢
目次

α6700 レンズキットかボディどっち?価格で比較

  • レンズキットの価格とボディの価格差
  • コスパ重視ならどちらが得か
  • レンズキットに含まれるレンズはどんなもの?
  • レンズキットを選ぶときの注意点
  • 画質の違いはあるのか

レンズキットの価格とボディの価格差

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α6700の購入選択肢を考える上で、まずは基本となる価格差を把握することが大切です。

市場での販売価格を調査すると、おおむね以下のようになっています。(※価格は変動する可能性があるため、あくまで目安としてください)

購入形態市場価格(税込)
α6700 ボディ単体 (ILCE-6700)約195,000円 ~
α6700 高倍率ズームレンズキット (ILCE-6700M)約237,000円 ~

この情報から、ボディ単体に対して高倍率ズームレンズキットは、約4万2000円から4万5000円程度の上乗せで購入できることが分かります。この差額で、後述する高倍率ズームレンズが手に入る、というのがキットモデルの立ち位置です。


コスパ重視ならどちらが得か

コストパフォーマンス、いわゆる「コスパ」を最重視するならば、答えは明確です。多くの場合、高倍率ズームレンズキット(ILCE-6700M)の方が圧倒的にお得になります。

その理由は、キットに付属するレンズ「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS (SEL18135)」を単体で購入した場合の価格にあります。このレンズを新品で別途購入しようとすると、市場価格は約7万円から7万7000円程度です。

前述の通り、キットとボディの価格差は約4万5000円弱でした。つまり、キットで購入すれば、かなりオトクな価格でこのレンズを手に入れられる計算になります。

レンズキットに含まれるレンズはどんなもの?

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レンズキットのコスパが高いことは分かりましたが、そのレンズがα6700の性能に見合うものでなければ意味がありません。

キットに含まれる「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS (SEL18135)」は、非常に汎用性の高い「高倍率ズームレンズ」です。

1本で広範囲をカバー

最大の特徴は、35mm判換算で「広角27mmから望遠202.5mmまで」という広い焦点距離を1本でカバーできる点にあります。これはズーム倍率にして7.5倍に達し、広大な風景写真から、遠くの被写体を引き寄せる望遠撮影まで、レンズ交換なしで対応可能です。

高速AFと手ブレ補正

α6700のAIを活用した最先端オートフォーカス(AF)性能を活かすため、AF駆動には高速かつ静粛なリニアモーターが採用されています。これにより、動きの速い被写体にもスムーズにピントを合わせ続けられます。

また、レンズ自体に光学式手ブレ補正(OSS)が内蔵されており、α6700のボディ内手ブレ補正と協調して動作するため、特に望遠側や暗い場所での手持ち撮影で強力な補正効果を発揮します。

レンズキットを選ぶときの注意点

非常に便利なキットレンズですが、もちろん妥協点や注意点も存在します。

第一に、レンズの「明るさ」です。F値が「F3.5-5.6」と変動し、特に望遠側(135mm)ではF5.6と暗くなります。これは、暗い室内や夕暮れ時など光量が少ない場面では、シャッタースピードが遅くなりがちで手ブレしやすくなったり、ISO感度を上げる必要が出てノイズが増えやすくなったりすることを意味します。

第二に、防塵防滴への非対応です。α6700のボディ本体は防塵・防滴に配慮した設計となっていますが、このキットレンズはそうではありません。そのため、雨天や砂埃の舞う環境など、タフなシチュエーションで撮影する際は機材の扱いに注意が求められます。

最後にサイズ感です。質量325g、長さ88mmとレンズ単体ではコンパクトですが、ボディ(約493g)と合わせると約818gとなり、システム全体としてはやや大柄になります。


画質の違いはあるのか

「レンズキットのレンズは画質が良くない」というのは過去の話になりつつあります。このSEL18135は、ズーム域の多くで画面中央部のシャープネスが高く、良好な評価を得ています。

ただし、高倍率ズームの特性上、望遠端(135mm)の画面周辺部では解像度の低下が見られる傾向があります。

ここで言う「画質の違い」とは、ボディ単体で購入して、より専門的な高性能レンズを選んだ場合との比較になります。例えば、F値がF2.8通しの明るいズームレンズや、F1.8などの非常に明るい単焦点レンズを選んだ場合、キットレンズとの画質差は明確に現れます。

具体的には、単焦点レンズなどが持つ「背景の大きなボケ味」や「暗所での圧倒的なノイズの少なさ」、「画面全域での高い解像感」は、キットレンズでは得難い領域です。画質を最優先するならば、ボディ単体での購入が視野に入ります。

α6700 レンズキットかボディどっち?使い方で選ぶ

  • ボディ単体を選ぶメリットとは?
  • 初心者におすすめなのはどっち?
  • 既にレンズを持っている人の選び方
  • 長く使うならどっちが便利?
  • 購入前に確認すべきポイント
  • 結論:α6700 レンズキットかボディ どっちが最適か

ボディ単体を選ぶメリットとは?

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ボディ単体を選ぶ最大のメリットは、最初から自分の撮影スタイルに最適化されたレンズを選べる「専門性」と「画質の追求」にあります。

α6700は、その心臓部に約2600万画素の高性能センサーと最新の画像処理エンジン、AIプロセッシングユニットを搭載したフラッグシップ級のカメラです。このカメラのポテンシャルを100%引き出すには、レンズの性能が鍵となります。

例えば、シグマの「18-50mm F2.8 DC DN」のような、ズーム全域でF2.8という明るさを保つ標準ズームレンズを選べば、キットレンズよりも暗い場所で有利な上、より美しい背景ボケを活かした撮影が可能です。

あるいは、ソニー純正の「E 35mm F1.8 OSS」やシグマ「30mm F1.4 DC DN」といった明るい単焦点レンズを選べば、キットレンズでは不可能な、被写体が浮き立つような印象的なポートレートや、卓越した解像感を持つスナップ写真に挑戦できます。

このように、撮りたいものが明確な場合、最初からそのジャンルに特化した高性能レンズへ予算を集中投下できるのが、ボディ単体購入の魅力です。


初心者におすすめなのはどっち?

カメラの購入が初めて、あるいはレンズ交換式カメラにまだ慣れていない初心者の方には、多くの場合「高倍率ズームレンズキット(ILCE-6700M)」をおすすめします。

理由は2つあります。1つ目は、前述の通りコストパフォーマンスが非常に高いことです。まずはこの1本で、広角から望遠まで様々な画角を体験できます。

2つ目は、「レンズ選びに悩む必要がない」ことです。初心者の段階では、自分がどの焦点距離(画角)を多用するのか、どんな被写体を撮りたいのかが明確でないことも多いです。キットレンズを使い込むことで、「もっと背景をぼかしたい(単焦点レンズが欲しい)」「もっと広く撮りたい(超広角レンズが欲しい)」といった、次のステップが具体的に見えてきます。

ただし、もし初心者の段階から「人物のポートレートだけを極めたい」など、撮りたいものが明確に決まっている意欲的な方であれば、あえてボディ単体と専門の単焦点レンズから始めるという選択も賢明です。

既にレンズを持っている人の選び方

この選択は非常にシンプルです。もしあなたが既にソニーEマウントのAPS-C用レンズ(例:α6400やα6600などで使っていたレンズ)を複数本お持ちであれば、迷うことなく「ボディ単体(ILCE-6700)」を選ぶべきです。

α6700は、従来のAPS-C機からAF性能や手ブレ補正、動画機能が劇的に進化しています。あなたが既にお持ちのレンズ資産をそのまま活かしつつ、カメラ本体の性能だけを最新レベルにアップグレードできます。

キットレンズのSEL18135と似た焦点距離のレンズを既にお持ちの場合、キットで購入するとレンズが重複してしまい、かえって割高になる可能性があります。


長く使うならどっちが便利?

この問いは、「便利さ」をどう捉えるかによって答えが変わります。

「レンズ交換の手間なく、1台で何でも撮れる便利さ」を求めるなら、高倍率ズームレンズキットです。特に旅行や、子供の運動会、イベント撮影など、荷物を減らしたいけれど撮影チャンスは逃したくない、という場面でこの便利さは際立ちます。SEL18135は、便利な「旅レンズ」として長く活躍し続ける可能性が高いです。

一方、「将来的な画質の伸びしろや表現の幅」を「便利さ」と捉えるならば、ボディ単体です。ボディ単体を核として、少しずつ高性能な単焦点レンズや大口径ズームレンズを買い揃えていくことは、写真表現の幅を広げる楽しみそのものです。この道は「レンズ沼」とも呼ばれますが、α6700の性能を最大限に引き出すための最適なアップグレードパスと言えます。

購入前に確認すべきポイント

最終的な選択を下す前に、ご自身の撮影スタイルについて改めて確認してみてください。

  1. 主な撮影シーンは何か?旅行や家族の記録がメインで、機動性や汎用性を重視するなら「レンズキット」が適しています。一方で、ポートレートや風景、暗所での撮影など、特定のジャンルで最高の画質を追求したいなら「ボディ単体」が向いています。
  2. レンズ交換に対する考え方は?レンズ交換は面倒で、できるだけ1本で済ませたいと感じるなら「レンズキット」です。レンズ交換自体を撮影の楽しみの一部として捉え、表現に合わせてレンズを使い分けることに積極的なら「ボディ単体」が最適です。

この2点を自問することで、あなたにとってどちらが後悔のない選択になるか、その答えがより明確になるはずです。

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結論:α6700 レンズキットかボディどっちが最適か

「α6700はレンズキットとボディ単体のどっちを選ぶべきか」、その最終的な答えを、この記事で解説したポイントとしてまとめます。

  • レンズキットは約3.4万円から3.5万円の追加で手に入る
  • レンズ単体(SEL18135)の価格は約7万円以上
  • コストパフォーマンスを最重視するならレンズキットが圧倒的に有利
  • キットレンズは広角27mmから望遠202.5mm相当までカバーする万能レンズ
  • AFも高速で、強力な手ブレ補正も搭載している
  • ただしF値が暗く、暗所での撮影はやや不利になる
  • また、レンズは防塵防滴に対応していない点に注意
  • ボディ単体を選ぶ最大のメリットは、最初から専門的なレンズを選べること
  • F2.8通しズームやF1.8単焦点なら、キットレンズを超える画質が狙える
  • カメラ初心者の方には、まず様々な画角を試せるレンズキットがおすすめ
  • レンズ選びに自信がない場合もキットが手軽
  • 既にEマウントのAPS-Cレンズを持っているならボディ単体一択
  • 「レンズ交換不要の便利さ」ならキット、「画質追求の将来性」ならボディ単体
  • 旅行やイベント主体ならキット、作品作り主体ならボディ単体

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