こんにちは。SnapGadget、運営者の「すながじぇ」です。
SONYα7ⅤとCanon EOS R6Ⅲのどっちにするか、正直めちゃくちゃ悩みますよね。発売日や価格のタイミング、スペックとセンサーの方向性、AF性能や低照度の強さ、連写とブラックアウトの体感、バッファとプリキャプチャの実用度、そして動画では7K RAWや4K120p、さらにオーバーヒートの不安まで、気になるポイントが多すぎるのがこの2台です。
この記事では、私がスタンダード機に求める基準を軸に、両者の設計思想と実用上の差をできるだけ撮影シーン目線で整理します。あなたの撮影スタイルに合う「納得の選び方」が見えてくるはずです。
- 発売日と価格から見える立ち位置
- センサーとAFの得意分野の違い
- 連写・バッファ・プリキャプチャの実戦力
- 動画性能と熱耐性の選びどころ
α7V vs EOS R6 IIIどっちにする?
ここでは、まず両機種の「新しいスタンダード像」をざっくり掴みます。数字の優劣だけでなく、なぜこの仕様になったのか、現場でどんな恩恵や制約が出るのかを俯瞰していきます。
私の感覚として、この2台は「高画素か高速か」という昔の二択をかなり溶かしてきた存在です。つまり、どちらを選んでも失敗にはなりにくい。でも逆に言うと、あなたの撮影優先度がはっきりしていないと選び切れないところまで成熟したとも言えます。ここ、気になりますよね。

発売日と価格の最新動向
まず大前提として、SONYα7ⅤとCanon EOS R6Ⅲはほぼ同時期に登場したことで、ユーザーに「どのシステムへコミットするか」をより強く意識させる存在になりました。価格差は小さく、ボディ単体の数字だけで決め切るのが難しいのが正直なところです。
ここで私が重視したいのは、初期投資だけでなく、レンズやメディアまで含めたトータルコストです。同じ20〜30万円台のレンズを1本追加するだけで、ボディ価格差なんて簡単にひっくり返ります。
ボディ価格より効く「周辺コスト」
実際の購買シーンを想像すると、ボディ価格が横並びのときに差が出るのは、レンズ選択の自由度とカード購入の負担です。SONYはEマウントの選択肢が広く、純正にこだわらなければ予算の組み方が柔軟になりやすい印象があります。Canonは純正の完成度が非常に高い反面、明るいレンズを揃えていくと合計額が膨らみやすい傾向があるので、長期目線での計画が大事です。
値動きの捉え方
価格は時期やキャンペーン、為替、在庫状況で変わるので、断定は避けたいところですが、一般的に発売直後は両社とも購入特典や下取り施策が絡んで実質価格が動きやすいです。もしあなたが「今すぐ必要」ではないなら、ボディ単体の値下がりを待つより、欲しいレンズがセットで安くなるタイミングを狙うほうが満足度が上がることも多いですよ。
ボディ価格はあくまで入口。実際の負担はレンズ構成とメディア選びで大きく変わります。
価格やキャンペーンは地域・時期で変動します。あくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
スペックとセンサー比較

この2台の面白さは、ざっくり言うと「高画素寄りの万能スタンダードが当たり前になった」ことです。SONY α7Ⅴは約3300万画素の部分積層型CMOS、Canon EOS R6Ⅲは約3250万画素のBSI CMOSという構成で、どちらも従来のスタンダードより解像と機動力のバランスを上げに来ています。
私の感覚では、SONYα7Ⅴの部分積層という発想がかなり現実的で、読み出し速度とコストの折衷として「ちょうどいい革新」に見えます。一方のCanonは、積層に寄らずに処理と最適化で攻め切るスタイルで、結果として電子連写の数値が強烈です。
「万能スタンダード」の意味が変わった
昔のスタンダード機は、暗所と連写を優先して画素数を抑えるのが王道でした。でも今は、4K撮影のトリミング耐性や、SNS用の縦動画、AIノイズ軽減の進化などが重なって、高画素でも動けるハイブリッド機が求められる時代です。つまり、画素数は「風景のため」だけじゃなく、動画とマルチ用途のための保険にもなってきました。
読み出し速度とローリングの考え方
部分積層の恩恵は、静止画の電子シャッターだけでなく、動画でのローリングシャッター歪みやEVF表示の安定にも波及しやすいです。Canon側はモードや処理で読み出しを最適化する方向に強みがあり、場面によっては非常に俊敏に感じると思います。ただし、ここは撮影設定で性格が変わりやすい領域なので、あなたのメイン設定での実写チェックが一番確実です。
主要スペックの見え方を整理
| 項目 | SONYα7Ⅴ | Canon EOS R6Ⅲ |
|---|---|---|
| センサー | 33MP 部分積層型CMOS | 32.5MP BSI CMOS |
| 電子連写 | 最高30コマ/秒 | 最高40コマ/秒 |
| バッファ傾向 | 長時間連写に強い | 瞬間勝負に強い |
| 動画志向 | 実用安定型 | 攻撃的スペック型 |
数値や仕様はモデルや設定、メディア、撮影条件で体感が変わるので、あくまで一般的な目安として捉えてください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。

AF性能と低照度

AFは、どっちも現代トップクラスであることを前提に、「強みの方向が違う」と理解するのが一番ラクです。SONYα7ⅤはAIによる姿勢推定系の認識が核で、顔や瞳に頼り切らずに被写体の状態を読み続ける粘りが魅力です。被写体が一瞬隠れる、向きが変わる、動きが不規則、みたいな状況で安心感が出やすいタイプですね。
Canon EOS R6Ⅲは暗所AFの強さと、登録人物優先のような実務的な機能が刺さる構成です。ウェディングや舞台、室内スポーツなど「暗い上に失敗できない」現場では、Canonの思想が素直に効いてくると思います。
SONYの強みは「被写体の状態を拾い続けること」
人物撮影でも動物撮影でも、現場で困るのは「顔が見えない瞬間」です。振り向いたり、手で顔が隠れたり、障害物が前を横切ったり。こういうときに背景へスッと抜けてしまうと、撮影者の心拍数が上がります。SONYのAI系認識は、こういった“事故の入口”を潰しやすい思想に見えて、私としてはかなり好印象です。
Canonの強みは「暗い中でも狙った人を外しにくいこと」
Canonの登録人物優先のような機能は、実務に直結するありがたさがあります。たとえば披露宴や式典、スポーツの主役が明確な現場で、複数人が同一フレームに入る瞬間って多いですよね。そこで“推し”をちゃんと追ってくれるのは、撮る側の安心につながります。
動きを読み続ける粘りはSONY、暗所と人物選別はCanon
AFの体感差はレンズ側の駆動特性でも変わります。ボディだけでなく、あなたが使いたいレンズとの組み合わせで判断するのが安全です。
手ブレ補正と操作性
手ブレ補正の段数表記だけ見ればCanonが強く見えますが、動画の歩き撮りまで含めると話は少し変わります。SONYα7Ⅴのダイナミックアクティブ系はクロップを伴うものの、ワンオペで動きながら撮るときの安心感が高いのがポイントです。
操作性については好みが出ますが、私が評価したいのはSONYα7Ⅴの4軸マルチアングル液晶。チルトとバリアングルのいいとこ取りで、ケーブルを挿したままの動画運用や、ローポジションのスチル撮影でもストレスが減ります。
静止画の補正と動画の補正は別物
静止画での手ブレ補正は、望遠域や低速シャッターで効きがはっきり出やすいですよね。Canonの協調制御は、対応レンズとの組み合わせで安定感が高く、ポートレートや室内スナップの成功率を底上げしやすい印象です。
一方、動画の歩き撮りは「揺れの種類が複雑」なので、段数だけでは語れません。SONYの電子補正込みの強モードはクロップがある分、画角設計を最初から想定しておく必要はありますが、ワンオペで“撮れ高”を作るという意味では実用度が高いと感じます。
すながじぇ動画性能について、個人的にはVLOG向けはSONYだと思っています。
理由は手ブレ補正された映像の質感。やっぱり編集がしやすいです。
液晶機構の差が撮影テンポに効く
地味だけど効くのが、液晶をどう回せるか。私みたいにスチルと動画を行ったり来たりするタイプは、撮影現場での“持ち替えストレス”が少ないほど集中力が保てます。4軸マルチアングルは、安定した構図作りとセルフ撮影の両方に対応しやすく、ここはSONYの強い個性だと思います。
補正性能は「静止画中心か」「歩き動画もするか」で評価軸を変えると迷いにくいです。
手ブレ補正の効果はレンズや撮影条件で変動します。あくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
カードスロットと媒体
この価格帯で地味に効くのが記録メディア設計です。SONYα7ⅤはCFexpress Type AとSDの柔軟な運用ができるデュアル構成で、手持ち資産を活かしやすいのがいいところ。必要になったらType Aに段階的に移行できるのは現実的です。


Canon EOS R6ⅢはType BとSDの組み合わせが想定され、Type Bのコスパや速度のメリットは大きい一方で、バックアップをSDへ同時記録する運用だと、連写やバッファの体感に影響が出る可能性があります。ここは撮影スタイル次第で評価が変わりますね。
撮影ジャンルで「最適解」が変わる領域
イベントや仕事での撮影だと、同時記録やバックアップの安心感は外せません。そうなると、メディアが混在する運用は、速度差のボトルネックを意識する必要が出てきます。対して、趣味中心で「まず良いカードを1枚買って使い切る」スタイルなら、Type Bのコスパは魅力が大きいはずです。
メディア投資は“将来の自分”への保険
カメラを買うときって、どうしてもボディのスペックに目が行きます。でも、実際に作品や仕事の満足度を左右するのは、撮影テンポとデータの安心感だったりします。連写を多用する人、4K以上を長回しする人ほど、メディア投資の優先度は上げておくのが安全ですよ。
メディアの速度や設定によって連写体感は変わります。運用前に必ずテストし、正確な仕様は公式サイトをご確認ください。


α7V vs EOS R6 IIIを用途別で考えてみる
ここからは、より実戦寄りの視点で掘ります。スポーツや動物、イベント、そして動画制作など、目的がはっきりしている人ほど「どの差が自分に効くのか」が見えやすくなるパートです。
私としては、この章がいちばん大事だと思っています。結局、カメラは“あなたの撮りたいもの”に最適化されてこそ価値が出るので、数字の勝ち負けよりも撮影成功率が上がるかを中心に見ていきましょう。


連写速度とブラックアウト
Canon EOS R6Ⅲの最高40コマ/秒はインパクト抜群で、瞬間の分解能力だけ見るなら強い武器です。ただ、それがそのまま「撮りやすさ」に直結するかは別問題で、ファインダーの見え方や撮影テンポとの相性も考えたいところ。
SONYα7Ⅴは最高30コマ/秒でも、ブラックアウトフリーの実用性が高いのが魅力です。私の経験上、被写体を見失わずに追い続けられることは、特に野鳥やモータースポーツのような「予測しながら追う撮影」で効いてきます。
要するに、数字の差よりも「追い続ける快適さ」を重視するならSONY寄りになりやすいと思います。
40コマの価値が最大化するシーン
40コマ/秒が本当に活きるのは、動きのピークが極端に短い被写体です。ゴルフのインパクト、野鳥の飛び立ちの一瞬、スポーツのシュートやスパイクの“芯”など、フレームの粒度が作品の説得力に直結する場面では、Canonのアプローチが強く見えるはずです。
ブラックアウトの有無がミスを減らす
一方で、連写中に被写体の動きを追い続けられるかどうかは、撮影者の反応速度と構図維持の難易度に直結します。ブラックアウトフリーは、特に被写体が画面内を予測不能に動くときに効きやすいので、歩留まり優先の人にとっては大きな価値になります。
連写の選び方のコツ
- ピークの瞬間を細かく刻みたいならCanon EOS R6Ⅲ
- 追い続けて外したくないならSONYα7Ⅴ
バッファとプリキャプチャ


連写の次に見落としがちなのが、バッファとプリキャプチャの設計です。Canon EOS R6Ⅲは高コマを叩き込める反面、RAW連写の持続時間を考えると「短期決戦型」になりやすい印象です。決定的瞬間をピンポイントで狙える人には強い一方、長めの追尾連写を多用する人はバッファ管理が重要になります。
SONYα7Ⅴは圧縮RAW前提で長時間の連写がしやすく、プリキャプチャも最大1秒まで可変で遡れる仕様が実戦的です。人間の反応速度を補う意味では、ここが撮影成功率の差になりやすいポイントだと感じます。
プリキャプチャは“撮影者の遅延”を救う
動体撮影での最大の敵って、実は機材じゃなくて人間の反応速度なんですよね。見えた、押した、という間にもう遅い。プリキャプチャがあると、そういう“人間の限界”に対して保険をかけられます。特に予測が難しい動物や子どもの撮影では、1秒の余白が心理的にも実務的にも大きいと思います。
バッファは作品のリズムを守る
連写が途中で詰まると、撮影者の集中が途切れてしまいます。だから私は、長時間追従するスタイルの人ほどバッファを重視してほしいです。Canonは瞬間の破壊力が高いので、連写の“使いどころ”を明確に設計すると本領を発揮しやすい。SONYは、ある意味で“押し続けても戦える”安心感が強みだと思います。
動体のタイプで選ぶなら
- 一瞬のピークを細かく刻みたい:Canon EOS R6Ⅲ
- 長く追って失敗を減らしたい:SONYα7Ⅴ
7K RAWと4K120pの動画性能


動画に軸足を置くなら、Canon EOS R6Ⅲの7K RAW LightやOpen Gateはかなり魅力的です。縦横マルチ展開の時代に、センサーの使い方を柔軟にできるのは制作効率に直結します。カラーグレーディングをしっかり詰めたい人にとって、この価格帯でこの余白は大きいと思います。
一方でSONY α7Ⅴは、フルフレームでの4K60pオーバーサンプリングを重視した「現場志向」の作り。私のようにワンオペで撮ることが多い人間からすると、画質と運用安定性のバランスがすごくありがたいです。4K120pはAPS-Cクロップでも、画角設計を最初から考えておけば十分戦える範囲です。
制作ワークフローで見ると選びやすい
RAWやOpen Gateの魅力は、撮影後の自由度にあります。撮影現場で“完璧に決め切れなくても”、編集で救える余白がある。これは少人数制作やタイトなスケジュールで本当に助かるポイントです。
ただし、RAWはストレージとPC負荷、バックアップ運用が一気に重くなりがちです。ここは費用と時間も含めて現実的に考えるのが大事。スペックがあるから使う、ではなく、必要なときに選べる状態を作っておくくらいがちょうどいいと思います。
動画志向の違いをざっくり整理
| 観点 | SONY α7Ⅴ | Canon EOS R6Ⅲ |
|---|---|---|
| 高画質4Kの考え方 | 現場の安定性重視 | 編集耐性と攻めの仕様 |
| スローモーション | クロップ前提で組みやすい | 高スペックを活かす運用が鍵 |
| SNS展開 | 撮って出しの機動力 | Open Gate的発想が強み |
RAW運用はストレージや編集環境のコストも増えがちです。費用感はあくまで一般的な目安として捉え、最終的な判断は専門家にご相談ください。
動画の記録仕様やフレームレートの詳細は機種や地域で差が出る可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。


オーバーヒート対策
動画で避けて通れないのが熱問題です。高画質モードの長回しを想定するなら、SONYα7Ⅴの放熱設計や電力効率の思想が安心材料になりやすいと思います。インタビューやイベント記録のように「止まったら終わる」仕事では、この差はメンタルにも直撃します。
Canon EOS R6Ⅲは高スペックを詰め込んだ分、設定や環境によって熱の振る舞いが変わりやすい可能性があります。運用前に、あなたが実際に使うフレームレートと記録設定、気温条件で必ずテストしておくのが安全です。
熱対策は“撮影設計”の一部
熱停止って、起きたら終わりの事故に見えますが、実は事前の設計でかなり回避しやすい領域です。たとえば、長回しが確定している現場なら、画質設定を一本化して負荷を予測し、カードやバッテリー交換のタイミングも含めてルーティン化しておく。これだけでリスクは大きく下がります。
あなたが重視すべきは「止まらない安心」か「攻めの画」か
もしあなたが企業案件やイベント記録など、撮り直しが効かない仕事が多いなら、安定性を第一にしておくのが安全です。逆に短尺の作品や、シーンごとに撮影を切っていく制作なら、Canonの攻めたスペックが素直に武器になると思います。
熱停止や撮影可能時間は環境・設定で変わります。あくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
α7V vs EOS R6 III どっちも素晴らしいカメラ
最後に、私なりの結論をシンプルにまとめます。SONYα7Ⅴは部分積層センサーとAIの組み合わせで、静止画も動画も「失敗の確率を下げる方向」に全力を振った優等生。ブラックアウトフリーや長いバッファ、柔軟なメディア運用など、現場で効く堅実さが魅力です。
Canon EOS R6Ⅲは、7K RAWやOpen Gate、そして40コマ/秒といった攻めたスペックで「表現の天井を引き上げる」タイプ。暗所AFや登録人物優先など、プロの実務に刺さる機能も強く、ハマる人には最高の相棒になります。
私があなたに伝えたい最終判断の軸
この2台で迷っている時点で、あなたの目はかなり確かです。あとは「どこで失敗したくないか」「どこで攻めたいか」を言葉にしてみてください。たとえば、
- 結婚式やステージ撮影で暗所の合焦を最優先したい
- 野鳥や動物を長く追って連写の息切れを避けたい
- カラーグレーディング前提で映像の余白を最大化したい
- ワンオペで撮影から納品までの安定感を重視したい
こういう優先度が一つでも強く決まれば、答えは意外とスッと出るはずです。
確実性とシステム拡張性を重視するならSONYα7Ⅴ、映像表現と瞬発力を優先するならCanon EOS R6Ⅲ
とはいえ、どちらもこのクラスの新基準を作るだけの力を持った名機です。あなたの撮影ジャンル、レンズ資産、編集環境、そして求めるワークフローで最適解は変わります。あくまで一般的な目安として受け取りつつ、正確な情報は公式サイトをご確認ください。








