こんにちは。SnapGadget運営者のすながじぇです。
通勤中や通学中に、ふと気づいたらイヤホンのゴム、いわゆるイヤーピースを無くした経験ってありませんか。イヤホンのゴムを無くした状態だと音がスカスカになるし、耳も痛くなるし、正直テンションだだ下がりですよね。イヤホンゴム代用で何かでしのげないか、イヤホンゴムどこで売ってるのか、イヤホンゴム100均やイヤホンゴムホームセンターで買えるのか、イヤーピースなくしたときの正しい対処法やイヤーピース代用アイテムが知りたい、そんなモヤモヤを抱えながら検索にたどり着いた人も多いはずです。
さらに、イヤホンのゴムが片耳だけ無い状態で使い続けても大丈夫なのか、イヤホンごと買い替えるべきか、それとも交換用イヤーピースを買った方がいいのか、判断に迷いますよね。このあたりは、耳への負担や音質、安全性とも深く関わるので、なんとなく済ませるより、きちんと知っておいた方が安心かなと思います。
この記事では、イヤホンのゴムを無くしたときにまずしてはいけないことから、シリコン製やフォーム製イヤーピースの違い、ノズル径や完全ワイヤレスイヤホンとの相性、100均や家電量販店での選び方まで、私自身がガジェット沼で試してきた経験をもとに分かりやすくまとめました。読み終えるころには、「とりあえずの応急処置」と「じっくり選ぶアップグレード」、どちらも自信を持って選べるようになっているはずです。
- イヤホンのゴムを無くした直後にやってはいけない行動と安全な対処法
- シリコンとフォーム、それぞれのイヤーピースのメリットとデメリット
- ノズル径や完全ワイヤレスなど互換性のチェックポイントと選び方のコツ
- 100均・コンビニ・家電量販店など購入場所ごとの現実的なベストバイ戦略
イヤホンのゴムを無くした時に押さえるべき基礎知識
まずは「イヤホンのゴムが無い状態で使うと何が起きるのか」を知っておくと、その後の選択を間違えにくくなります。ここでは、音質面と安全面の両方から、イヤーピース紛失の影響と基本的なリスクを整理していきます。

起こる音響シール破綻
カナル型イヤホンは、耳の穴をふさぐことで内部に小さな密閉空間を作り、そこに空気の圧力をかける設計になっています。イヤホンのゴムを無くした状態だと、この密閉空間がほぼ機能しなくなり、いわゆる「音響シール」が破綻した状態になります。
音響シールが崩れると、一番分かりやすく変わるのが低音です。ベースやキックの厚みが抜けてしまい、全体のバランスもスカスカに感じやすくなります。どれだけ高性能なドライバーを積んでいても、イヤーピースが無ければ本来のスペックはまず発揮できません。
さらに、音が外に漏れやすくなるので、電車や図書館などの静かな場所では周りへの音漏れも気になります。「なんか音が薄いけど、とりあえず聞こえるからいいか」と妥協して使い続けるのは、正直おすすめしません。
外部ノイズの入り方も変わる
密閉が甘いと、外からの騒音がそのまま耳に入ってきます。すると、あなたの脳は「うるさい環境の中で音楽を聞いている」と判断し、もっと大きな音を求めがちです。結果として、ボリュームを上げやすくなり、耳への負担が増える流れになりやすいのがポイントです。
低音域減衰と音漏れ

低音は波長が長く、エネルギーを保つためにある程度の密閉が必要です。イヤホンのゴムを無くした状態だと、耳とドライバーの間に隙間ができ、低音だけが外に逃げてしまうイメージになります。
ロックやEDM、ヒップホップのように低音が重要なジャンルだと、ベースラインの輪郭がぼやけて、キックの押し出しも弱く感じるはずです。逆に高音だけが目立ってしまい、「シャカシャカした安っぽい音」に聞こえやすくなります。
そして音漏れ問題。密閉が弱くなると、外側にも音が漏れやすくなります。音楽アプリのイコライザーで低音を無理やり持ち上げる人もいますが、これは外への音漏れをさらに悪化させることが多いので避けた方が無難です。
注意:音漏れは周囲へのマナーの問題だけでなく、無意識にボリュームを上げてしまう原因にもなります。耳を守る意味でも、イヤーピースが無い状態での常用はおすすめできません。
聴覚保護リスク
イヤホンのゴムを無くした状態で使い続けると、耳の健康面でもリスクが出てきます。特に気をつけたいのは「音量」と「物理的な接触」の2つです。

音量の上げすぎ問題
周りの音がうるさいと、どうしても音量を上げたくなりますよね。ところが、耳は長時間の大音量に弱く、ダメージは少しずつ蓄積していきます。一度傷んだ聴力は、基本的に元には戻らないとされているので、「今日はたまたま大きめに聞いただけだから大丈夫」と油断しない方がいいです。
硬いノズルが耳に当たる問題
イヤホンの先端には、音を通す細い管(ノズル)があり、多くの場合は硬いプラスチックや金属で作られています。ここをゴムで覆ってクッションにしているのがイヤーピースなので、ゴムを無くした状態だと、この硬い部分が直接耳の中に当たることになります。
ちょっとした擦れでも、外耳道の皮膚は意外ともろく、痛みや炎症のきっかけになります。違和感や痛み、かゆみ、耳の中の熱っぽさを感じたら、その時点で使用を一旦止めて、早めに耳鼻科で相談しておくのが安心です。
この記事で触れている健康・安全に関する内容は、あくまで一般的な目安や考え方です。耳の痛みや聞こえ方に不安がある場合は、自己判断で放置せず耳鼻科などの専門医に相談してください。製品仕様や交換部品の対応状況については、各メーカーの公式サイトの情報が最も正確です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
無くす原因と素材選びの基本

そもそも、なぜイヤホンのゴムを無くしてしまうのか。理由をざっくり分けると、「外れやすいサイズ・形だった」「素材の摩耗や劣化」「保管方法が雑」の3つに集約されます。
特に多いのが、サイズのミスマッチです。大きすぎるイヤーピースは耳に入りきらず浮いてしまい、小さすぎるイヤーピースは簡単に抜けてしまいます。歩いたり、マスクを外したりした拍子にポロッと落ちて、そのまま行方不明…というのはかなり「あるある」です。
素材も重要です。一般的なシリコン製は滑りやすい一方で長持ちしやすく、フォーム(低反発タイプ)は密着感に優れますが、数か月〜半年程度でヘタってくることが多いです。これはあくまで一般的な目安で、使用頻度や保管環境によって前後します。
豆知識:イヤーピースは「消耗品」です。ケーブルやバッテリーと同じで、一定期間使ったら交換する前提で考えておくと、音質もフィット感も安定します。
互換性チェックのポイント
代わりのイヤーピースを買うときに絶対に外せないのが、ノズル径(軸の太さ)と形状の互換性チェックです。ここを適当に選ぶと、「ゆるゆるですぐ抜ける」「硬すぎて入らない」「最悪、耳の中にイヤーピースだけ残る」といったトラブルにつながります。

ノズル径(軸径)を確認しよう
イヤホンの突起部分(ノズル)の太さは、メーカーやモデルによって微妙に違います。一般的なカナル型はおおよそ似たレンジに収まっていますが、ShureやEtymoticのように極細ノズルを採用しているブランドや、完全ワイヤレスで太めのノズルを使うモデルもあります。
市販の交換用イヤーピースには、「対応軸径」や「対応メーカー」が書かれていることが多いので、パッケージの説明は必ずチェックしましょう。迷った時は、家電量販店や専門店で店員さんに相談してしまうのが一番手っ取り早いです。
ざっくり互換性チェックリスト
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| ノズルの太さ | 対応軸径表記(例:4〜5mm、細軸用など) |
| ノズルの長さ | 完全ワイヤレスの場合、短軸設計かどうか |
| 装着方法 | 差し込み式か、専用ジョイント式か |
| ケース収納 | 充電ケースに入る高さかどうか |
特に完全ワイヤレスイヤホンは、充電ケースに収まるかどうかも重要になります。後半のパートで、もう少し詳しく触れていきますね。
イヤホンのゴムを無くした後に選ぶ代替品と調達戦略
ここからは、実際に新しいイヤーピースを選ぶフェーズです。「とりあえず今日をしのぎたい」のか、「せっかくだから音もフィット感も良くしたい」のかで、選ぶべき素材や購入場所は結構変わってきます。このパートでは、シリコン・フォームの違いから、100均・コンビニ・家電量販店・専門店まで、現実的な選択肢を整理していきます。
シリコンタイプを選ぶ理由

まず候補に上がるのが、王道のシリコン製イヤーピースです。多くのイヤホンに初期装備されているタイプで、扱いやすさと耐久性のバランスがかなり優秀です。
シリコンタイプの良さは、なんと言ってもメンテナンスの気楽さ。水洗いできる製品が多く、皮脂や汚れが気になったら中性洗剤でさっと洗って、よく乾かせばOKという感覚で使えます。毎日使うなら、この「気兼ねなく洗える」感覚は正直かなり大きいです。
音の傾向としては、高音域の抜けが良く、ボーカルやシンバルなどの輪郭がくっきり出やすいのが特徴です。メーカー純正のチューニングも、シリコン前提で作られていることが多いので、「今の音が好きだけど、イヤホンのゴムを無くしたからとにかく元に戻したい」という人は、まずシリコンから探すのがおすすめです。
ソニーのハイブリッドイヤーピースのように、芯が硬めで外側が柔らかい二重構造のタイプは、耐久性とフィット感のバランスが良く、長く使いたい人との相性が良いです。価格も、家電量販店などで数百円〜千円前後のレンジが多く、あくまで一般的な目安ですがコスパは悪くありません。
フォームタイプへのアップグレード検討

次の選択肢が、低反発フォーム(ウレタン)タイプです。耳栓に近いフィット感で、遮音性と低音の量感をグッと引き上げてくれるのが魅力で、「せっかくゴムを無くしたなら、これを機に音を良くしたい」という人にはかなり刺さるアップグレードです。
フォームタイプは、指で一度つぶして細くしてから耳に入れ、しばらく待つと耳の形に膨らんでフィットする仕組みです。この「耳の形に合わせてくれる」感じのおかげで、多少サイズ選びをミスっても、シリコンよりは安定しやすい印象があります。
音としては、低音の厚みが増え、高音の刺さりが少しマイルドになります。長時間聞いていても耳が疲れにくく感じる人が多く、通勤・通学の電車やバスでがっつり音楽を楽しみたい人にはかなり相性が良いです。
フォームタイプの注意点:多孔質で汗や皮脂を吸いやすく、水洗いできない製品がほとんどです。数週間〜数か月使うとヘタってきたり、表面が崩れてきたりするので、消耗品として定期的な買い替えが前提になります。価格は1ペアあたり数百円〜千円台のことが多く、あくまで一般的な目安ですが、ランニングコストはシリコンより高めになります。
| 特徴 | シリコンタイプ | フォームタイプ |
|---|---|---|
| 装着感 | 軽めでサッと付け外しできる | 耳栓のようにしっかり密着する |
| 遮音性 | サイズが合えばそこそこ高い | かなり高い。通勤電車でも有利 |
| 音の傾向 | 高音がクリアで素直 | 低音が増え、高音は少しマイルド |
| 耐久性 | 長め。汚れても洗いやすい | 短め。ヘタりやすく消耗品 |
| メンテ | 水洗いしやすい | 水洗い不可。拭き取りのみ |
「音の変化を楽しみたい」「遮音性を上げたい」という人はフォーム、「元の音に戻したい」「メンテを楽にしたい」という人はシリコン、というざっくりの分け方で選ぶと失敗しにくいかなと思います。
イヤーピースのノズル径適合とTWS専用形状選び

完全ワイヤレスイヤホン(TWS)の場合、イヤーピース選びはもう一段だけ注意が必要です。「ノズルに付くか」だけでなく、「ケースにちゃんと収まるか」が超重要だからです。
例えば、Apple AirPods Proのように独自のジョイント形状を採用しているモデルは、一般的な丸軸のイヤーピースがそのままでは付きません。AirPods Pro専用品や、専用アダプタ付きの社外品を選ぶ必要があります。
また、TWS用と書いてあるイヤーピースは、ケースに干渉しないように軸が短かったり、傘部分の高さが抑えてあったりします。普通のイヤーピースを付けるとケースが閉まらない、充電端子に接触せず充電できない、というトラブルもよくあるので、パッケージの「TWS専用」「ショートタイプ」などの表記はしっかり見ておきましょう。
ワイヤレスイヤホン本体をどこかに落としてしまった場合は、紛失対策に特化した記事も書いています。ワイヤレスイヤホンをなくしたときの対処法と探し方も合わせて読んでもらえると、紛失そのもののリスクもかなり減らせるはずです。
購入チャネル比較とコスト戦略
では、具体的にどこでイヤホンのゴムを調達するか。ここは、「今どれぐらい急いでいるか」と「どこまで音質やフィット感にこだわるか」で選び方が変わります。

とりあえず今すぐ何とかしたい:100均・コンビニ
今すぐ音楽が聞きたい、とりあえず明日の朝までに何とかしたい、という状況なら100均(ダイソー、セリアなど)が最有力候補です。シリコン製はもちろん、店舗によってはフォームタイプやAirPods Pro向けのイヤーピースまで揃っていることがあります。価格は1セット110円前後のものが多く、あくまで一般的な目安ですがコスパは圧倒的です。
コンビニは、イヤーピース単体ではなく、安価な有線イヤホン本体ごと販売しているパターンが多いです。どうしても今すぐ必要で、近くに100均や家電量販店が無い場合は、コンビニの安いイヤホンを「イヤーピースの部品取り」と割り切るのも最終手段としてはアリですが、コスパはあまり良くありません。
しっかり選んで長く使いたい:家電量販店・専門店
音質やフィット感も重視したいなら、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店、あるいはイヤホン専門店を狙い撃ちした方が満足度は高くなります。メーカー純正の交換用イヤーピースや、JVCのスパイラルドット、AZLAのような高機能イヤーピースなど、選択肢が一気に増えます。
価格帯は、シリコン系でおおよそ数百円〜千円台、フォーム系や高機能タイプで千円〜数千円クラスと幅広く、これはあくまで一般的な目安です。ポイント還元を含めてトータルで見ると、長期的には100均を何度も買い替えるよりトータルの満足度が高くなりやすい印象があります。
コスパ重視のざっくり戦略
- 応急処置+予備用:100均シリコン or フォーム
- メイン機で音質重視:家電量販店の純正 or 高機能モデル
- 完全ワイヤレス:必ず「TWS専用」表記をチェック
メンテナンスと清掃の重要性
新しいイヤーピースを手に入れたら、次はメンテナンスです。どんなに良いイヤーピースでも、汚れや詰まりを放置すると音は確実に劣化していきます。さらに、片耳だけ音が小さい・こもるといったトラブルの原因にもなります。
シリコン製の基本メンテ
シリコン製は、取り外して中性洗剤+ぬるま湯で洗えるものがほとんどです。しっかりすすいだ後は、内側に水が残らないよう、やさしく水気を切ってから完全に乾かして戻しましょう。水分が残ったままだと、内部のメッシュやドライバーにダメージを与える可能性があります。
フォーム製のメンテと交換タイミング
フォーム製は水洗いNGのものが多いので、表面のホコリや耳垢は乾いた布や柔らかいブラシで落とします。表面がボロボロしてきたり、弾力が明らかに落ちてきたら寿命のサインです。使用頻度にもよりますが、数週間〜数か月を目安に、新しいものに交換してあげると快適さを維持できます。
左右で音量が違う、片耳だけこもる、といったトラブルは、イヤーピースやメッシュの詰まりが原因のこともかなり多いです。詳しい切り分け方法は、イヤホンの左右で音量が違う原因と直し方のガイドでまとめているので、気になる人はそちらも参考にしてみてください。
イヤホンのゴムを無くした時の対処まとめ:紛失をチャンスに変える一歩
ここまで、イヤホンのゴムを無くしたときのリスクから、代替品の選び方、購入場所ごとの戦略、メンテナンスのコツまで一気に見てきました。最後に、イヤホンゴム無くしたというトラブルをどう「チャンス」に変えるかを整理して終わりにします。
まず大前提として、イヤーピース無しの状態でイヤホンを使い続けるのは、音質的にも安全的にもおすすめできません。耳の健康を守る意味でも、一度使用をストップして、何らかの形でイヤーピースを用意するのがベターです。
短期的には、100均やコンビニ、家に眠っている別イヤホンからの流用などで「今日をしのぐ」ことができます。ただ、せっかく新しく買うなら、シリコンかフォームか、TWS専用かどうか、ノズル径は合っているかなどをチェックして、自分の耳とライフスタイルに合ったものを選んだ方が、日々の満足度は確実に上がります。
さらに一歩踏み込むなら、音量の管理や寝ホンの習慣など、耳のケアそのものも見直してみてください。寝るときのイヤホンの使い方やリスクについては、イヤホンをつけたまま寝るときの安全な使い方で詳しく解説しています。
イヤホンのゴムを無くした瞬間は、ちょっとした絶望感がありますが、そのタイミングでイヤーピースをアップグレードしたり、予備を用意したり、メンテナンスの習慣を整えたりすると、結果的に今までより快適で安全なリスニング環境に近づけます。トラブルをきっかけに、あなたのイヤホン環境をもう一段アップデートしてみてくださいね。

