こんにちは。SnapGadget、運営者のすながじぇです。
モバイルバッテリーの発火確率って、正直どれくらいなの?と気になりますよね。発火事故や爆発のニュースを見たり、充電中に熱くなる・膨張してきた…みたいな変化があると、急に怖くなると思います。
ただ、ここでいきなり「発火確率は◯%です」と言い切るのは、現実的にはちょっと難しいんですよ。というのも、分母になる“世の中に流通しているバッテリーの総数”が正確にわからないし、分子になる“事故件数”も、軽微な発煙やヒヤッとしたレベルは報告されないことがあるからです。
とはいえ、「確率がわからない=何も対策できない」ではありません。むしろ逆で、事故データや発火パターンを見ていくと、発火につながりやすい条件がだいぶハッキリしてきます。ここ、気になりますよね。
この記事では、東京消防庁などの公的情報にある発火事故件数、充電中のリスク、PSEマークや非純正品の危険性、車内放置の注意点、飛行機持ち込み(2025年ルール)と100Wh・160Whの考え方、Wh計算、捨て方やリコール確認まで、現実的に役立つ形で整理します。
読者のあなたが「今使ってるバッテリーは大丈夫かな?」を判断しやすくして、今日からできる安全策まで落とし込むのがゴールです。
- 発火確率をどう捉えるべきかの考え方
- 充電中・膨張・高温など危ない条件の見分け方
- PSEマークや純正・非純正の選び方
- 飛行機ルールと廃棄の正しい手順
モバイルバッテリーの発火確率の実態
ここでは、モバイルバッテリーの発火確率を「体感」ではなく、事故データや発火パターンから読み解きます。結論から言うと、確率は使い方と品質でブレます。だからこそ、危ない条件を先に潰すのがいちばん効きます。
発火事故件数と最新統計
まず大前提として、モバイルバッテリーの発火確率を「何%です」と断言するのは難しいです。なぜなら、分母(市場に流通している総数)が正確に数えにくい上に、分子(事故件数)にも未報告のケースが混ざる可能性があるからです。なのでこの記事では、単純な確率の数字よりも、“事故が起きやすい条件”と“事故の増え方”を軸に整理していきます。
その上で、かなり信頼できる材料になるのが消防機関の分析資料です。たとえば東京消防庁の資料では、令和5年中は、リチウムイオン電池を搭載した製品全体での火災件数が167件と過去最多になったことが示されています。ここがポイントで、これはモバイルバッテリーだけの数字ではなく、スマホや電動アシスト自転車なども含めた“全体”の話です。
ただ、内訳を見ていくと不安が「具体化」します。製品用途別ではモバイルバッテリーが最多で、資料内の図表ではモバイルバッテリーが44件とされています。つまり、167件のうち約4分の1(44件/167件)がモバイルバッテリー由来という計算になります。あなたの体感としては「身近で燃えた話は聞かない」でも、統計として見ると、モバイルバッテリーは事故の中心に登場しやすいんですよね。

もう一つ、私が強く見てほしいのは「状況」です。発火は“持っているだけで即アウト”というより、充電中・圧迫・落下後・劣化など、条件が重なると起きやすくなるタイプです。だから、怖がるより先に、条件を潰すのが最短です。
事故データの読み方のコツ
| 見たいポイント | チェック理由 | 読者が取るべき行動 |
|---|---|---|
| 年ごとの増減 | 偶発か、増加傾向かが見える | 使い方と買い方を見直す |
| 製品カテゴリ | どの製品で多いかが見える | 該当製品の管理を厳しめに |
| 出火時の状況 | 充電中・非充電中などリスク条件が見える | 充電環境の改善が最優先 |
| 入手経路 | 通販・不明など“品質の揺れ”が見える | メーカー実体のある製品を選ぶ |
数字は年度や地域で変動します。だからこそ、最新の一次資料を確認する価値があります(出典:東京消防庁「リチウムイオン電池搭載製品の出火危険」)。
私の見解
発火確率は「低い・高い」の二択じゃなくて、条件付きで跳ね上がるタイプのリスクです。だから“安全に寄せる行動”がそのまま効きます。

非純正品とPSEマーク
安全性でいちばん差が出るのが、実はここです。モバイルバッテリーは中身が見えないので、外見がそれっぽいだけの製品も混ざります。特にネット通販だと、ブランド不明・極端に安い・仕様が盛りすぎ(大容量なのに軽い等)のパターンは要注意。あなたも一度は「安いしこれでいいかも」って思ったこと、ありません?
日本国内では、モバイルバッテリーは電気用品安全法の対象で、PSEマークがない製品は販売自体が認められていません。つまり、マークがない=法を守っていない業者の可能性が高い=品質や安全設計が担保されにくい、という連想が成り立ちます。ここは少し強めに言うと、PSEマークがない時点で候補から外すのが安全です。
ただし注意もあって、「PSEマークがあるから絶対安全」ではありません。偽装表示の可能性もゼロではないし、そもそも中身のセル品質や検査工程がメーカーごとに違います。なので私は、PSEマークを“最低条件”として、そこから先は「メーカーの実体」で絞るのをおすすめしています。保証、問い合わせ先、リコール対応、型番や定格が明確か。こういう地味な情報が、最後に効きます。
PSEマークを見るときの現実的チェック
見るべきは「マークの有無」だけじゃなく、周辺情報です。製品本体や箱に、型番、定格(入力/出力)、事業者名、問い合わせ先がちゃんと書いてあるか。説明書が日本語として自然か。保証の明記があるか。レビューを見るなら、星の数より「低評価の理由」に注目すると失敗しにくいです。
購入前チェック(私のおすすめ順)
- PSEマークと事業者名・連絡先が明確か
- 型番・定格が現実的で、説明が過剰に盛られていないか
- 保証期間・サポート導線が用意されているか
- レビューの低評価が致命的な内容じゃないか
非純正が危ない理由は「保護回路の差」が大きい
非純正や安価すぎる製品が怖いのは、内部のセル品質だけじゃなく、保護回路(過充電保護・過電流保護・温度保護など)が弱い/設計が雑な可能性があるところです。バッテリーって、壊れ方が“静か”なときもありますが、壊れ方が派手に出ることもある。だから私は、バッテリーは“ガジェット”というより、安全装置付きの化学製品として扱うべきだと思っています。
注意
PSEマークの表示があっても、表示の真偽まで一般ユーザーが完全に見抜くのは難しいです。最終的には、メーカーの実体(サポート窓口・保証・リコール対応)まで含めて判断するのが安全です。
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まず1台を安全寄りで選ぶなら、PSE対応で実績のあるメーカーの20,000mAhクラスが扱いやすいです。容量に余裕があると、無理な充電回数が減って結果的に発熱の機会も減らしやすいですよ。
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充電中の発火リスク
発火事故は「充電中」に多い傾向があります。理由はシンプルで、充電中はバッテリー内部にエネルギーを押し込む状態なので、内部短絡や制御不良があると熱が出やすいから。しかも外から見ると“ただ充電してるだけ”なので、油断しやすいんですよね。
ここで大事なのは、「充電したら危険」じゃなくて、熱がこもる条件で充電すると危険側に寄るという捉え方です。たとえば布団の上、ソファの隙間、カバンの中、書類や服で覆われた机の上。こういう場所は放熱が悪いので、同じ充電でも温度が上がりやすいです。さらに「ながら充電」(スマホを触りながら充電)だと、スマホ側の発熱とバッテリー側の発熱が重なって、体感以上に熱い状態になりがちです。

ケーブル・コネクタの劣化は“地味に危ない”
もうひとつ、見落とされやすいのがケーブルとコネクタ周りです。ケーブルが細すぎたり劣化していたりすると接触抵抗が増えて発熱しやすいですし、コネクタ部分の破損・変形があると接触不良で局所的に熱が出ることがあります。差し込みがグラグラする、端子が変色している、触るとコネクタだけ熱い、焦げたようなにおいがする…この辺は「気のせい」で流さず、まずケーブル交換から入るのが安全です。
あと、急速充電(高出力)に寄せるほど、熱設計の差が出ます。高出力が悪いわけじゃないですが、バッテリー側もケーブル側も“ちゃんとしたもの”で揃えるのが大事です。
安全寄せの充電チェック
- 寝ている間の充電はできるだけ避ける(気づけない)
- 布団・ソファ・カバンの中など、熱が逃げない場所で充電しない
- ケーブルのコネクタ破損・変形があるなら即交換
- 異常に熱い、においがする、音がするなら即中止
- 可能なら、メーカー推奨のケーブル・充電器を使う
「充電しっぱなしって危ないの?」の疑問は、誤解も多いので、気になる人はこのあたりも参考にどうぞ。
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充電中のトラブルを減らしたいなら、まずはケーブルを“ちゃんとしたもの”にするのが効果が出やすいです。コネクタがしっかりしていて、対応W数が明確なUSB-Cケーブルは、体感で安心感が上がります。
膨張と熱暴走の前兆
膨張は、モバイルバッテリーの危険サインとしてかなり重要です。内部でガスが発生している可能性があり、電池セルの劣化や内部反応の進行が疑われます。あなたのバッテリーが少しでも「なんか膨らんでない?」って感じたら、まずは“様子見”より“安全側”がいいです。
膨張がまずいのは、単に容量が落ちるとか、見た目が悪いとかだけじゃありません。内部の構造が歪むことで、正極と負極を隔てるセパレータに負荷がかかりやすくなります。ここが損傷すると内部短絡につながり、急激な温度上昇、いわゆる熱暴走に進むリスクが上がります。熱暴走は一度始まると短時間で進むことがあるので、前兆の段階で止めるのがとにかく大事です。

前兆チェックは「見た目+におい+熱」の三点セット
膨張だけでなく、普段より明らかに熱い、焦げたようなにおいがする、表面がベタつく、異音がする、端子周りが変色している。こういうサインが複数あるなら、私は迷わず使用中止をおすすめします。怖がりすぎなくていいけど、違和感を放置しないのがコツです。
やってはいけないこと
膨張したモバイルバッテリーを工具でこじ開ける、押しつぶす、穴を開ける、加熱する、一般ごみに混ぜる…この辺りは即発火につながる恐れがあるので絶対に避けてください。判断に迷う場合は、販売店や自治体の案内、回収窓口に相談するのが安全です。
処分までの一時保管は「短絡させない」「燃え広がらせない」
処分までの一時保管で大切なのは2つです。ひとつは短絡(ショート)させないこと。端子が露出しているなら絶縁テープで保護する。金属小物と一緒にしない。もうひとつは、もしものときに燃え広がらせないこと。紙や布の近くに置かない、密閉容器に押し込まない、熱がこもらない場所に置く。ここを押さえるだけでも不安はだいぶ減ります。
車内放置と高温環境
車内放置は、夏場に特に危ないやつです。車内は短時間で高温になり、リチウムイオン電池にとって過酷な環境になります。高温は劣化を早めるだけじゃなく、異常反応の引き金にもなり得ます。気づいたらやってる人は、今日からやめたほうがいいです。

「短時間だから大丈夫」って思いがちなんですが、車内は風が通らず熱が抜けにくいので、温度の上がり方が速いです。ダッシュボード付近や日当たりの良い座席は特に上がります。安全寄りにいくなら、モバイルバッテリーは車に置きっぱなしにしないのが基本です。
熱だけじゃなく「圧迫」もセットで起きがち
車内放置は熱だけの問題じゃなく、圧迫もセットで起きがちです。助手席の足元に置いたカバンの中で、上から荷物が乗って押される。トランクで他の荷物の下敷きになる。こういう物理的ストレスは内部短絡のリスクを上げます。見た目が無傷でも中でダメージが入っていることがあるので、落下や踏みつけがあったなら数日チェックするくらいがちょうどいいです。
車移動が多い人の対策(現実的)
- 車内に常備しない(持ち出し前提にする)
- 置くなら日陰で通気のある場所、上に物を乗せない
- 夏場はダッシュボード周辺に置かない
- 落下・圧迫の後は発熱や膨張を数日チェック
また、冬でも油断は禁物で、極端な低温環境での充電は電池に負担がかかりやすいです。暑すぎても寒すぎても、バッテリーは弱ります。無理をさせないのが一番です。
モバイルバッテリー発火確率を下げる策
ここからは、今日からできる対策編です。飛行機の持ち込みルール(2025年の変更点)やWh計算の考え方、そして「最後の難所」になりがちな捨て方まで、実務として迷いがちなところをまとめます。
飛行機への持ち込みルール

飛行機への持ち込みルールは年々厳格化される傾向にあります。特に重要なのは必ず手荷物として機内に持ち込む(預け入れ禁止)という大原則です。ここが曖昧だと、空港で足止めになったり、場合によってはその場で処分…みたいな痛い展開にもなりがちなので、最初に固定しておきましょう。
また最近は、万が一の発熱・発煙にすぐ気づけるよう、収納棚(上の棚)ではなく、足元や手元のバッグに入れて管理することを推奨する航空会社やアナウンスが増えています。要するに、自分が座っている間にバッテリーの状態を確認できる場所に置くのが、自分と乗客を守るマナーかつ安全策ということです。
「ルールが増えた」より「初動が命」
機内のトラブルで一番大事なのは、早く気づいて早く止めることです。上の棚は見えないし、荷物の下敷きになって圧迫される可能性もあります。逆に手元なら、触って熱を感じたり、においに気づいたりできるので初動が取りやすい。こういう考え方だと思うと、ルールが腹落ちしやすいですよ。
搭乗前にやっておくと安心な準備
搭乗前にやっておくと安心なのは、Wh表記(またはmAhと電圧)が確認できるか、破損・膨張・異臭がないか、そして端子の短絡対策です。短絡対策はケースに入れる、端子が露出しているなら絶縁テープで保護する、金属小物と同じポケットに入れない。これだけで十分安全側に寄ります。海外航空会社では運用が異なる場合もあるので、最終確認は搭乗する航空会社の公式案内に従ってください。
機内での現実的な運用
- モバイルバッテリーは預け入れせず、必ず手荷物で機内へ
- 上の棚ではなく、足元や手元など確認できる位置で管理
- 予備バッテリーは端子保護(ケースや絶縁テープ)
- 充電中は見える位置で、熱を感じたらすぐ止める
Wh計算と100Wh基準
飛行機の持ち込みで出てくるのが「mAh」ではなく「Wh(ワット時定格量)」です。ざっくり言うと、Whは“エネルギー量”なので、同じmAhでも電圧が違うとWhが変わります。ここがややこしいポイントで、慣れてないと頭が止まるやつですね。
まず覚える式はこれだけでOK
Wh =(mAh ÷ 1000)× Vです。Vは電圧で、モバイルバッテリーの内蔵セルは3.6V〜3.7V表記が多いです。ただし、製品ラベルに書いてある電圧を優先してください。出力の5Vや9Vとは別物なので、そこは注意です。
100Whと160Whの考え方
ルールとしてよく出てくるのが100Whと160Whです。一般的に、100Wh以下は持ち込みしやすく、100Wh超〜160Wh以下は条件付き(個数制限など)になりやすく、160Wh超は不可の扱いになりがちです。ここは航空会社の運用で差が出ることもあるので、最終確認は公式案内でお願いします。
Whの目安表(ざっくり)
| 定格容量 | 公称電圧 | Whの目安 | 飛行機の扱い |
|---|---|---|---|
| 10,000mAh | 3.7V | 約37Wh | 多くは100Wh以下 |
| 20,000mAh | 3.7V | 約74Wh | 多くは100Wh以下 |
| 27,000mAh | 3.7V | 約99.9Wh | 100Wh以下の例 |
| 30,000mAh | 3.7V | 約111Wh | 100〜160Wh帯の可能性 |
※計算はあくまで一般的な目安です。正確なWhは製品ラベルや仕様表で確認してください。
Wh計算で電圧が分からなくて詰まる人が多いので、電圧の考え方は別記事で丁寧に説明しています。
収納棚禁止と機内での管理

「収納棚禁止」は、持ち込みの可否とは別の話です。持ち込みOKのバッテリーでも、棚に入れたらNGという運用がある、ということですね。機内では、座席下のバッグ、前の座席ポケット、膝上の小バッグなど、状態が見える位置に置くのが基本になります。
なぜ棚がダメかというと、初期兆候に気づきにくいからです。発熱や異臭、軽い発煙があっても、棚の中だと発見が遅れます。さらに、他人の荷物が上に乗って圧迫される可能性もある。モバイルバッテリーは“押されること”がリスクになり得るので、棚は条件が悪いんですよね。
短絡対策は「端子保護」と「分けて収納」
もう一つ重要なのが短絡対策です。端子に金属が触れるとショートの原因になり得るので、予備バッテリーやケーブル類と一緒に雑に放り込むのは避けたいです。端子が露出しているタイプは、絶縁テープやケースで保護すると安心。やることは単純で、金属に触れないようにするだけです。
機内での現実的な運用
- モバイルバッテリーは棚に入れず、手元で管理
- 充電中は見える位置で、熱を感じたらすぐ止める
- 予備バッテリーは端子保護(ケースや絶縁テープ)
機内で充電するなら“熱の逃げ道”を作る
機内で充電する場合、座席ポケットの奥に突っ込んだまま充電し続ける、みたいな使い方は避けたいです。熱がこもるし、見えにくい。私は、膝上の小バッグやテーブル上など、目と手が届く場所で充電して、熱くなる前に止められる状態にします。怖がりすぎなくていいけど、油断もしない。このバランスがちょうどいいかなと思います。
モバイルバッテリーの捨て方
ここ、いちばん困る人が多いところだと思います。モバイルバッテリーは「買うのは簡単、捨てるのは難しい」代表格です。しかも捨て方を間違えると、収集車の圧縮や処理施設での破砕で発火する恐れがあり、社会的にも問題になっています。だからこそ、ここは丁寧にいきますね。
基本ルート:まず自治体のルール確認
処分は自治体によってルールが違います。なので最優先は「住んでいる自治体名+モバイルバッテリー+捨て方」で公式案内を確認すること。小型充電式電池の回収拠点がある地域もあれば、指定日に窓口回収の地域もあります。ここを飛ばすと、最短で詰みます。
回収拠点に持っていく前の下準備
持ち込む前にやっておくと安心なのは、端子の絶縁です。テープで軽く覆うだけでも搬送中の短絡リスクが下がります。複数個をまとめて持っていくなら、バッテリー同士が接触しないように袋を分けるのがおすすめ。地味なんですけど、こういう“事故の芽を潰す作法”が大事です。
処分前のミニチェック
- 端子を絶縁テープで保護する
- 金属小物と一緒にしない
- 膨張・破損・水濡れがあるなら無理に持ち込まない
- 自治体や回収窓口の条件を先に確認する
膨張・破損している場合は無理しない
膨張している、破損している、水濡れしている場合などは回収拠点で断られるケースもあります。ここでやりがちなのが「断られたし、もう燃えないごみに混ぜちゃえ」なんですけど、これは本当に危ないです。危険な状態ほど、圧迫や破砕で発火しやすいからです。
だからといって家に置き続けるのも不安ですよね。その場合は、販売店やメーカー、自治体の相談窓口に連絡して指示をもらうのが安全です。費用がかかるケースもありますが、火災リスクを抱え続けるよりは、結果的に安いと思います。
必ず守ってほしいこと
処分方法は地域差が大きいです。正確な情報は自治体やメーカーの公式案内を確認してください。判断に迷う場合は、無理に自己判断せず、回収窓口や専門業者に相談するのが安全です。
おすすめ商品
処分までの“つなぎ”に役立つのは、端子を保護するための絶縁テープや、持ち運び・保管のときに他の金属と触れにくいケース類です。派手さはないけど、事故の芽を減らすのに効きます。
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モバイルバッテリー発火確率の結論
最後にまとめです。モバイルバッテリーの発火確率は、単一の数字で言い切れるものではありません。分母がわかりにくいし、事故の報告にも偏りが出る可能性があるからです。だけど、「確率が出ない=怖がるしかない」じゃないんですよ。
私がこの記事で伝えたかったのは、事故データを見るとリスクが上がる条件が見えているということです。たとえば充電中に熱がこもる環境、劣化や膨張を放置すること、落下や圧迫のあとに何も確認せず使い続けること、そしてPSEマークのない製品やメーカー実体が薄い製品を選ぶこと。こういう条件が重なるほど、発火確率は“体感以上に”上がり得ます。
私の結論:危ない条件を作らないのが最短
だから私の結論はシンプルで、発火確率を下げるいちばんの方法は“危ない条件を作らないこと”です。具体的には、PSEマークとメーカー実体を重視して選ぶ、熱がこもる充電をしない、膨張や異臭が出たら即停止、車内放置をしない、飛行機では2025年の運用に従って手元管理、そして捨て方は自治体・公式案内に従う。これだけで事故の芽はかなり摘めます。
安全寄せの最終チェック
- PSEマークとメーカーの保証・窓口を確認
- 充電は見える場所で、熱がこもる環境は避ける
- 膨張・異臭・異常発熱があれば即使用中止
- 車内放置や落下後の継続使用は避ける
- 飛行機は100Wh・160Whと機内運用(棚に入れない)を守る
- 捨て方は自治体とメーカーの公式案内どおりに
この記事の情報や数値は、公開情報をもとにした一般的な目安として整理しています。製品の状態や地域ルールで最適解は変わるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、危険を感じる状態(膨張・破損・発煙など)の場合は、最終的な判断は専門家やメーカー、自治体窓口にご相談ください。

