最終確認:2026年9月18日
膨張したモバイルバッテリーを見つけたら、まず充電と使用を中止してください。押して元に戻す、穴を開ける、分解するといった行為は危険です。ヤマダデンキでは膨張したモバイルバッテリー自体の店頭回収は行っていないため、基本は自治体またはメーカーへ処分方法を確認します。
ヤマダデンキで購入した製品の場合は、店頭スタッフへ相談すると、メーカー窓口や自治体など適切な処分ルートの案内を受けられます。なお、正常なモバイルバッテリーと、膨張・破損したモバイルバッテリーでは回収ルートが異なる点に注意してください。
膨張だけでなく、異常発熱、焦げたようなにおい、変形、落下後の破損などがある場合も使用を続けないほうが安全です。危険な状態の見分け方は、モバイルバッテリーの発火リスクと危険サインでも詳しく解説しています。
- 膨張したモバイルバッテリーは、充電・使用をすぐ中止する
- ヤマダデンキでは膨張品そのものの店頭回収は行っていない
- ヤマダデンキ購入品なら、店舗スタッフへ処分先を相談できる
- JBRCの店頭回収も、膨張・破損・水濡れした電池は対象外
- 最終的な処分方法は自治体またはメーカーの公式案内を確認する
- 押して元の形に戻そうとしない
- 穴を開けたり分解したりしない
- 充電して残量を使い切ろうとしない
- 自己判断で塩水に漬けない
- 自治体のルールを確認せず通常のごみに混ぜない
- 膨張した状態のまま回収ボックスへ入れない
膨張したモバイルバッテリーを見つけたら今すぐやること
「どこで捨てるか」を調べる前に、まず安全を確保します。膨張は、リチウムイオン電池内部で異常が起きているサインの一つです。

1. 使用と充電を中止する
膨張を確認したモバイルバッテリーは、残量が残っていてもスマートフォンの充電には使わないでください。充電器へ接続して「一度100%にしてから捨てる」「残量を0%まで使い切る」といった処置も不要です。
異常な発熱、焦げ臭いにおい、化学薬品のようなにおい、外装の変形などがある場合も同様に使用を中止します。
2. 押す・曲げる・分解するのはNG
膨らみを押して元の形へ戻そうとするのは危険です。内部へ強い力が加わると、電池内部でショートして異常発熱や発火につながる可能性があります。
NITEでは、実際に膨張したモバイルバッテリーを押し込んだことで内部ショートが起こり、発火した事故例を紹介しています。
3. 燃えない容器で一時保管する
すぐに処分先へ持ち込めない場合は、周囲に燃えやすいものがない場所へ移し、金属製の缶や金属容器、土鍋など燃えにくい容器で一時保管します。

高温になる車内、直射日光が当たる窓際、暖房器具の近くなどは避けてください。子どもやペットが触れない場所に置くことも重要です。
すでに煙が出ている、激しく発熱している、異音がするといった状態では、無理に手で移動させないでください。身の安全を優先し、対処が困難な場合は119番へ通報します。
4. 自治体かメーカーへ処分方法を確認する
膨張品は通常の店頭リサイクルの対象外になるケースが多いため、まず「市区町村名 モバイルバッテリー 膨張 処分」で自治体の公式情報を確認します。
自治体で回収していない場合は、製造メーカーや販売店のサポートへ問い合わせます。メーカーによっては膨張品の回収方法を個別に用意している場合があります。
膨張品はヤマダ電機で処分できる?
ヤマダデンキでは膨張品の店舗回収は不可
2026年8月に公開されたヤマダデンキの公式案内では、膨張したモバイルバッテリーは店舗で回収できないとされています。
ただし、ヤマダデンキで購入した製品については、まず店頭スタッフへ相談するよう案内されています。店舗で膨張品を引き取ってもらうという意味ではなく、メーカー窓口や自治体など、安全に処分できるルートを案内してもらうためです。
そのため、「膨らんだモバイルバッテリーをヤマダ電機へ持っていけば、そのまま回収してくれる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。持ち込む前に店舗へ問い合わせると無駄足を防げます。
正常なモバイルバッテリーは扱いが違う
膨張や破損などの異常がないモバイルバッテリーについては、ヤマダデンキはJBRC協力店として店頭回収を行っています。
ただし、JBRCの回収対象になるのは、JBRC会員企業製で、対象となる小型充電式電池であり、破損・膨張・水濡れなどの異常がないことが条件です。また、店舗によって受付方法が異なる場合があるため、スタッフへ確認してから渡すのが確実です。

家電量販店の回収ボックスへ勝手に入れない
家電量販店などに設置される小型充電式電池の回収は、主にJBRCのリサイクルルートを利用しています。
JBRCは、破損した電池、膨張した電池、水濡れした電池などを回収対象外と明記しています。そのため、膨張品を見つけた場合は、店舗名だけで判断せず、自治体またはメーカーへ処分方法を確認してください。
回収対象・対象外となる電池の詳しい条件は、JBRC「廃棄方法(回収対象/対象外説明)」でも確認できます。
| 相談・回収先 | 膨張品 | ポイント |
|---|---|---|
| ヤマダデンキ | 店舗回収不可 | ヤマダ購入品はスタッフへ相談し、メーカー・自治体などの処分先を確認 |
| JBRC協力店 | 回収対象外 | 破損・膨張・水濡れ電池はJBRC回収対象外 |
| 自治体 | 自治体ごとに異なる | 市区町村の公式ルールを最優先で確認 |
| メーカー | メーカーごとに異なる | 自社製品の回収窓口を用意している場合あり |
膨張したモバイルバッテリーの正しい処分方法

最優先は自治体の公式ルールを確認
家庭から出るモバイルバッテリーの処分方法は、全国一律ではありません。自治体によって、清掃施設への持ち込み、専用回収、特定の日に別袋で回収するなど対応が異なります。
そのため、可燃ごみ・不燃ごみなどへ自己判断で混ぜるのではなく、お住まいの自治体が指定する方法で処分してください。
特に膨張品は通常のモバイルバッテリーと扱いが異なる場合があります。「モバイルバッテリー」だけでなく「膨張」「破損」といった条件まで含めて確認するのがポイントです。
メーカー・販売元へ相談する
自治体の案内で処分方法が分からない場合や、自社回収に対応するメーカー製品の場合は、メーカーのサポート窓口へ相談します。
メーカーによっては正常品だけでなく、膨張した自社製モバイルバッテリーについて個別の回収方法を案内している場合があります。ただし、受付条件や発送方法はメーカーごとに違うため、自己判断で宅配便や郵便へ出さず、必ず指定された方法に従ってください。
不用品回収業者へ依頼するなら許可を確認
家庭から出る廃棄物を有料の回収業者へ依頼する場合は、「産業廃棄物収集運搬業」の許可だけでは不十分です。
家庭ごみを回収できるのは、原則として市区町村の一般廃棄物処理業の許可を受けた業者、または市区町村から委託された業者です。インターネット広告などで「産業廃棄物許可あり」「古物商許可あり」と書かれていても、それだけで家庭の廃棄物を回収できるとは限りません。
処分費用は自治体・メーカーで異なる
処分費用も全国一律ではありません。自治体の回収やメーカー回収で無料となる場合もあれば、持ち込み方法や発送方法によって費用が発生する場合もあります。
「膨張したモバイルバッテリーは必ず無料」「必ず数千円かかる」といった一律の判断はせず、実際に利用する自治体・メーカーの案内を確認してください。
膨張したバッテリーでやってはいけないこと

JBRCの回収ボックスへ入れない
一般社団法人JBRCでは、破損・変形・膨張した電池、水濡れした電池などを回収対象外としています。
店頭に回収ボックスが見つかったとしても、膨張したモバイルバッテリーを自己判断で投入しないでください。正常な電池を対象にした回収ルートへ異常品が混入すると、保管や輸送時の事故につながる可能性があります。
塩水へ漬けない
インターネット上では「塩水に漬けて放電すれば捨てられる」といった情報を見かけることがありますが、自分で行わないでください。
JBRCも水濡れした電池を回収対象外としており、安全回収資料では塩水処理を禁止しています。膨張したモバイルバッテリーを安全にするための家庭向け処理方法ではありません。
穴を開けたり分解したりしない
バッテリー内部には高いエネルギーが蓄えられています。穴を開ける、切る、分解する、ケースを剥がすといった処置は行わないでください。
膨張を元に戻すために押さえつける行為も同様です。膨らんでいること自体を「故障のサイン」と考え、その状態のまま安全な処分ルートへつなげます。
普通のごみに自己判断で混ぜない
リチウムイオン電池が一般ごみに混入すると、収集車や処理施設で圧縮・破砕された際に発火する危険があります。
ただし、自治体によっては特定の収集区分や専用の出し方を定めている場合があります。そのため、「不燃ごみなら全国どこでもダメ」「必ず回収施設へ持ち込む」と一律に決めつけず、自治体公式の分別ルールに従ってください。
モバイルバッテリーはなぜ膨張する?

モバイルバッテリーの膨らみは、見た目だけの問題ではありません。リチウムイオン電池内部で劣化や異常反応が進み、ガスが発生することで外装が膨らむ場合があります。
NITEが2021年から2025年までに受け付けたリチウムイオン電池搭載製品の事故は2,140件あり、製品別ではモバイルバッテリーの事故が最も多いとされています。すべてが膨張を原因とする事故ではありませんが、異常を感じた状態で使い続けないことが重要です。
経年劣化
リチウムイオン電池は充放電や時間の経過によって少しずつ劣化します。寿命は製品設計、使用温度、充放電頻度などによって異なるため、「必ず500回で寿命」と一律には決められません。
以前より容量が大きく減った、充電中に熱くなりやすい、外装が変形してきたといった変化があれば、使用年数だけで判断せず状態を確認しましょう。
高温環境
高温はリチウムイオン電池の劣化や異常反応を進める原因になります。特に真夏の車内や直射日光の当たる場所へ長時間放置するのは避けてください。
モバイルバッテリーを車内に置きっぱなしにする機会が多い人は、夏場だけでも持ち出す習慣を付けるほうが安全です。
落下・圧迫などの物理的ダメージ
リチウムイオン電池は強い衝撃や圧力によって内部が損傷し、発熱や発火につながる場合があります。
落とした、強くぶつけた、カバンの中で強く圧迫されたなどの後に、発熱や変形などの異常が出た場合は使用を中止してください。

モバイルバッテリーの膨張を防ぐ使い方
高温・直射日光を避ける
最も意識したいのは温度です。真夏の車内、ダッシュボード、直射日光が当たる窓際など、高温になる場所へ放置しないようにします。
充電中に以前より明らかに熱くなる場合も、そのまま充電を続けず使用を中止して状態を確認してください。
長期間放置するときは取扱説明書を確認
「30〜80%なら絶対に劣化しない」といった固定ルールではなく、メーカーが指定する保管方法を優先してください。
一般に、高温下で満充電状態を長く続けたり、完全に放電した状態で長期間放置したりすることは劣化につながります。しばらく使わない場合は取扱説明書に記載された保管方法や補充電の目安を確認しましょう。
充電しっぱなしによる劣化が気になる方は、モバイルバッテリーの過充電リスクも参考にしてください。
落下や圧迫を避ける
落下はもちろん、荷物の底で強く押しつぶされるような持ち運び方も避けたいところです。カバンの中では、硬い荷物とぶつかり続けない場所へ収納すると安心です。

買い替え時はPSEとメーカーサポートを確認
日本国内で販売される対象のモバイルバッテリーは、電気用品安全法の技術基準への適合を示すPSEマークの確認が基本です。
ただし、PSEマークがあるから「絶対に発火しない」という意味ではありません。メーカーの問い合わせ先、保証、リコール時の対応、使用後の回収ルートまで確認しておくと、万が一のときに処分先で困りにくくなります。
買い替え候補を探す場合は、モバイルバッテリーのおすすめメーカー比較で、安全性・サポートを含めた選び方をまとめています。
「日本メーカーなら必ず安全?」と気になる方は、日本製モバイルバッテリーは本当に安全?PSE・発火リスク・選び方もあわせて確認してみてください。
膨張したバッテリーの処分先を確保してから、次の1台を選びましょう。処分前の異常品を使い続けながら買い替え品を待つのはおすすめできません。
買い替えるなら、容量や出力だけでなく、サポート窓口が明確なメーカーを選んでおくと、異常が起きたときにも相談しやすくなります。
膨張したモバイルバッテリーのFAQ

膨張したモバイルバッテリーの処分についてまとめ
膨張したモバイルバッテリーで最も大切なのは、「どこで捨てられるか」を探す前に使用を中止し、安全な状態で処分ルートにつなげることです。
- 膨張を見つけたら使用・充電を中止する
- 押す・曲げる・穴を開ける・分解する行為はしない
- ヤマダデンキでは膨張品そのものの店舗回収はできない
- ヤマダデンキ購入品なら店頭スタッフへ処分ルートを相談できる
- JBRCでは破損・膨張・水濡れした電池は回収対象外
- 自治体ごとに回収ルールが異なるため、公式情報を確認する
- メーカー独自の回収に対応している場合もある
- 処分までの一時保管は金属缶や土鍋など燃えにくい容器を利用する
- 塩水処理や自己流の放電処理はしない
- 家庭の廃棄物を業者へ依頼するときは一般廃棄物処理業の許可・自治体委託を確認する
- 買い替え時はPSEだけでなくメーカーサポートや回収体制も確認する

膨張していない正常なモバイルバッテリーと、すでに膨張・変形しているモバイルバッテリーでは処分ルートが異なります。迷った場合は回収ボックスへ入れる前に、自治体・メーカー・購入店のいずれかへ確認するのが確実です。

